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良い声を出すための立ち方

「良い声を出すためには姿勢が重要」
ボイストレーニングをする人であればもちろん聞いたことがあるでしょうし、みなさん良い姿勢を心がけていらっしゃると思います。

では、良い声を出すための良い姿勢とはどのようなものでしょうか?

よく言われるのは、
・天井から1本の糸で吊り上げられているようなイメージで
・背筋を伸ばして
・胸を張って
といったところでしょうか。

これらの注意事項はもちろん大切ですが、これ以前に重要な点を忘れてしまうと、良い声が出にくいどころか声帯を傷めてしまう可能性もあるので注意が必要です。

では、良い声を出すためにまず最初に注意する点はどこでしょうか?

それは、「丹田(たんでん)」。

おへそから下に指3本分ほど下に丹田という場所があります。この丹田が骨盤の上部真ん中にしっかり位置していることを意識した上で、先ほどの・天井から吊るされているイメージ・背筋を伸ばす・胸を張るといった注意事項を守ると、良い声が出やすい姿勢を作ることができます。

鼻から吸った息がこの丹田に入っていくような感じで息を吸うと、身体が全体的にリラックスした状態で腹式呼吸をしやすくなります。腹式呼吸ができていると同じ肺活量でも声量と声の響きがアップしますので、正しい発声に近づきます。

さらに、丹田を意識するだけで身体のゆがみが少ない状態になりますので、結果的に正しい姿勢を作ることができ、肩や胸、背中や首に余計な力が入るのも防ぐことができます。

そして、この丹田を意識した姿勢で立つことに慣れてきたら、上半身のあちこち(特に肩、肩甲骨)に入っている力を抜いていってください。肩の力が抜けると呼吸がスムーズにできるようになりますし、肩甲骨の周りの力が抜けるだけで自然と胸を張った姿勢に近づきます。

この姿勢を練習していると、慣れないうちは重心が後ろに傾きがちになるかもしれません。体重の重心が後ろに傾くと骨盤が傾くため、身体に余計な力が入ってしまいます。重心のバランスを正しく保つために、腰(骨盤)がまっすぐ立っているかも同時に意識するようにしてください。骨盤が傾いたりねじれたりしていなければ、スムーズに良い声を出すのがずいぶんと簡単になります。

良い声は力みのない、リラックスした身体から出てくるものです。楽な姿勢で自然な声を出すことは、とても気持ちの良いものです。ぜひ、丹田を意識した正しい姿勢を身に付けて、無理なく自然な発声を手に入れてください。

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