Monthly Archives: April 2011

自分で出来るボイストレーニング

●ボイストレーニングとは?
ボイストレーニングが必要なのは、何も歌手だけではありません。
ボイストレーニングをすることで、喉を痛めず、理想的な声を出す仕組みを身体に覚えさせることが出来、様々な場面で役立ちます。

●ボイストレーニングをする前に
準備運動をして、筋肉を解きほぐしておきましょう。
首回しや、上体反らしや前屈、屈伸運動で、身体の筋を丁寧に伸ばしておくことが大事です。

●理想的な姿勢
まず自然に立ってください。
そこから顎を少し引きます。
イメージとしては、頭頂部を上に引っ張り上げられる感じで真っ直ぐ立ちます。
(あくまでも力みすぎない)

これだけでも、かなり声が出しやすい事に気づいていただけると思います。

●腹式呼吸
良い声は、腹式呼吸で得ることができます。
深い睡眠に入ったとき、無意識に行っている深い呼吸が、腹式呼吸と呼ばれるものです。

腹式呼吸を実践してみましょう。

鼻から息を吸い、
ゆっくりと口から吐き出してみてください。
自然に息を吸い込むと、お腹が膨らむのを感じられると思います。
少し腹筋を意識して、横隔膜を持ち上げるイメージで息をゆっくり吐き出してください。
よく分からないという方は、仰向けに寝転んで、
手をおなかに当ててやってみると良いでしょう。

●発声練習
まずは”長音”の発声練習です。

先ほどの腹式呼吸を意識して声をだす練習をしてみましょう。
いきなり声を出すと喉を痛めますので、
まずは口を軽くとじたまま「ん〜(む〜)」と長く発声してみましょう。
鼻から息を吸い込み、声を出します。
息が続くところまで、同じ太さの声を出すことを意識して行ってください。

喉が慣れてきたら、今度は口を軽く空けて、
「あ〜」で同じように繰り返し発声してみましょう。
力まず自然に同じ太さの声を長く出すことを意識してください。

声を出すことに慣れてきたら、
次に、”単音”を発声してみましょう。

「あっあっあっあっあー」

という感じで、最初の4回はスタッカートをつけて、短く発生します。
短く発声する部分では、
その度に横隔膜を上げたり下げたりしていることを意識してください。

慣れてきたら、”長音””単音”で、
それぞれ50音発声してみましょう。

しっかり発声練習をすると、
腹筋がダルく感じられると思います。
それがきちんと腹式で発声出来ている証拠です。
最初は筋肉痛になったりしますが、
徐々に鍛えられて、声を出しやすい身体作りをすることができます。

発声練習を繰り返すことで、
自分の声質や、出しやすい音程などが定まってくると思います。

ボイストレーニングの極意は武道にあり。

 生まれつき声の質が良い、そう思える人がいる。声の通りがよく、明瞭な音質には、少々、羨ましくもあり、妬ましくもある。
 そう思ってしまうのは、自身が研修会講師を任されたからである。まったく、講師などやってこともないのに、まずは、あがってしまって、声が出ない。自身が無いから声が小さくなっていく。
 そこで、非常に声の通りの良い方にコツを尋ねてみた。

 まず、「うまく」喋ろうとしないこと。
 そして、ゆっくりと、落ち着いて、語りかけてくださいと言われました。
 メモを持たずに話をする方がいるが、自信が無い時には遠慮なく、用紙を手にしてもおかしくはありません、とのこと。
 むしろ、片手に何か、ボードマーカー、マイクなどを握っているほうがいいですね、とのことでした。

 そして、ここからボイストレーニングの基本についてレッスンを受けました。
 まず、ゆっくりと「あ、い、う、え、お」と言葉の発音の練習でした。何度も、何度も繰り返すと、アゴが痛くなりますが、およそ1時間半を話すわけなので、発音練習は欠かしてはいけませんとのこと。
 そして、ただ、発音するのではなく、はっきりと発声すること。一言、一言、ゆっくりと、はっきりと、発音することを求められました。
 この発音ですが、よく言われるのは腹式呼吸。
 腹式呼吸といいながら、日常、どのようにするのか意識してやることはありません。
 そこで、自身の掌を自分の口の前に出して、充分に体の空気が吐きだされているか、自分で確認しながら発音します。
 まず、最初は無理せずに、少しずつ、少しずつ、確実に腹式呼吸を意識して行います。
 腹式呼吸については、説明書はいろいろとあります。
 しかし、なかなか難しいという方は、武道を学ぶといいです。
 武道、柔道でも剣道でも、空手でも、拳法でも、すべての基本は丹田に集中することですが、実は、これは腹式呼吸のコツでもあるのです。
 太極拳でも構いませんが、要は呼吸が整わなければ、気が集中できません。
 これは、不思議と腹式呼吸と同じであり、座禅での呼吸とも同じです。
 武道における、特に空手や拳法の型を行うことで、腹式呼吸ができます。深く息を吸い、ため込み、一気に吐き出す。
 武道の呼吸法が、腹式呼吸につながります。
 
 ボイストレーニングを指導してくれた方、生まれつきといいながら声の通りの良い方に尋ねてみると、武道の経験者の方は多いです。
 一挙両得として、ボイストレーニングには武道をすることをお勧めします。
 胆力がつくことで、多くの人を前にしてもあがりません。呼吸法も自然に備わります。
 腹筋が鍛練され、意識せずとも発声がスムースに、強く、出来上がっています。

ボイストレーニングの共通事項。

 ボイストレーニングというと特別な訓練が必要と思うが、そうではありません。
 自宅でも、どこでも、実は簡単にできます。
 それには、基本的なトレーニングとして5つの項目があります。

 1.はっきりと大きな声を出す訓練
 2.立ち姿をきれいに見せる訓練
 3.滑舌をよくする訓練
 4.通る声をつくるための訓練
 5.自然な表情を生み出す訓練

 これら5つの訓練を自宅でも、どこででも実行するのですが、これらに共通するのは健全な肉体です。
 1.の大きな声を出す訓練ですが、当然のことながら腹式呼吸を行うために、腹筋を鍛えます。一度に過度な腹筋のトレーニングを続けると、身体にダメージがくるので、最初は少しずつにしておきます。
 2.の立ち姿をうつくしく見せる訓練ですが、やはり、猫背であれば声は通りません。くぐもった声しか出ません。しっかりと、うつくしい立ち姿をイメージして発声練習をするといいです。
 3.滑舌をよくする訓練ですが、ボイストレーニングの訓練の原点かもしれません。長時間の講演などになると、どうしても口の周囲の筋肉が疲れてきてはっきりと発音ができません。最後まで、はっきりとした声を出すために、滑舌訓練は欠かせません。「あいうえお」とひらがなの一文字、一文字を繰りかえし、発声してみます。
 4.通る声を作るための訓練ですが、何をするのかなと思われるかもしれません。これは、長時間、立ったままで話をする場合、疲れ切ってしまうので、日常から柔軟体操をして肉体の筋肉を整えておくのです。
 5.自然な表情をうみだす訓練ですが、やはり、ボイストレーニングを行う原点は人前で話をする必要からです。人前で、うつくしい表情を維持するのは、意識しなければなりません。つい、聴衆が居眠りしたりすと腹が立ちますが、そういった感情が表に出ると、つい言葉もきつくなります。相手に聞きやすい声にするために自然な表情でいられるようにしたいものです。これはある意味、精神修養が必要なのかもしれません。

 考えてみれば、ボイストレーニングをするということは、なんらかの金銭の派生する、プロとしての仕事を求められることです。話を聞いてもらうということを考えれば、その立ち位置、心構えも含めてどのように見られているか、聴かれているかを意識することにあります。
 そのプロとしての、これはすべての仕事に共通することですが、自身の肉体をいかに健康に維持するかにかかってきます。
 ボイストレーニングの共通事項、その最大の課題は風邪をひかないなどの健康維持にあります。ボイストレーニングの練習メニューは健康維持を基本原則にして行いましょう。

ボイストレーニングとは

ボイストレーニングの様々な可能性は、政治家の効果的なスピーチから、ビジネスシーン、家庭でのコミュニケーションまで、幅広く活用されてきていて、近年になって日本においても認知度が高まってきています。
スクールも多いですが、自宅でも気軽に行え、専用の教材、マウスピースといったグッズが幅広く売られるようになっています。

ボイストレーニングを行うにあたって必要なのは、正しい姿勢で立つことで、これはいずれのボイストレーニングの方法であっても大して変わりません。
鏡などで正しい姿勢かを確認できると尚良いようです。
変な力を入れず、身体を楽に伸ばし、特に首の周辺を良く伸ばし、ストレッチ的効果で心身ともにリラックスする、という基本の姿勢には、猫背の予防、猫背による内臓機能低下のストップ、肩凝りの改善といった効果が期待されているそうです。
そして息を吸ったとき、お腹が膨らむのを確認できれば、腹式呼吸している証拠、といわれます。
腹式呼吸により、歌う際、息をコントロールした歌唱法を操作することが可能になりますので、この点はやはり非常に重要なのです。
吐く息のコントロールをできれば、効果的な様々な発声のし方をさらに細かく、テクニカルに学んでいくことが可能だといわれています。

吐く息をコントロールすることで実現される歌唱法の一例として、息を吐く際に唇をプルプル震わすのと同様な具合で巻き舌を震わせるタングトリル、息を吐く際に、唇をプルプル震わすリップロール、同じ音を伸ばすことで実現されるロングトーン、ミドルボイスともいい、地声と裏声を合わせた音域などとされるミックスボイス、合唱形式で頻繁に使用されるやさしげな裏声であるファルセット、さらにはそれらの組み合わせがあります。
これらのうち、リップロールとタングトリルは、発音が特別上手くなる歌唱法として、しだいに知られるようになってきました。

このように、姿勢や呼吸法を含め発声自体をテクニカルに練習した声と、そうでない声には、説得力や魅力の違いが歴然としてくる可能性が強いのです。ボイストレーニングの特別なレッスンを受けた候補の勝利に終わったアメリカ大統領選などはその最たる例の1つ、といえそうです。もちろん、ビジネスを含めたコミュニケーション現場だけではなく、歌の上達や、通常の声の質の魅力の向上の点からも、これらボイストレーニングの需要は、アメリカや芸能およびマスメディア・医療現場などのビジネスシーン、各家庭の個人生活などにおいて、高まっていくに違いありません。