ボイストレーニングの極意は武道にあり。

 生まれつき声の質が良い、そう思える人がいる。声の通りがよく、明瞭な音質には、少々、羨ましくもあり、妬ましくもある。
 そう思ってしまうのは、自身が研修会講師を任されたからである。まったく、講師などやってこともないのに、まずは、あがってしまって、声が出ない。自身が無いから声が小さくなっていく。
 そこで、非常に声の通りの良い方にコツを尋ねてみた。

 まず、「うまく」喋ろうとしないこと。
 そして、ゆっくりと、落ち着いて、語りかけてくださいと言われました。
 メモを持たずに話をする方がいるが、自信が無い時には遠慮なく、用紙を手にしてもおかしくはありません、とのこと。
 むしろ、片手に何か、ボードマーカー、マイクなどを握っているほうがいいですね、とのことでした。

 そして、ここからボイストレーニングの基本についてレッスンを受けました。
 まず、ゆっくりと「あ、い、う、え、お」と言葉の発音の練習でした。何度も、何度も繰り返すと、アゴが痛くなりますが、およそ1時間半を話すわけなので、発音練習は欠かしてはいけませんとのこと。
 そして、ただ、発音するのではなく、はっきりと発声すること。一言、一言、ゆっくりと、はっきりと、発音することを求められました。
 この発音ですが、よく言われるのは腹式呼吸。
 腹式呼吸といいながら、日常、どのようにするのか意識してやることはありません。
 そこで、自身の掌を自分の口の前に出して、充分に体の空気が吐きだされているか、自分で確認しながら発音します。
 まず、最初は無理せずに、少しずつ、少しずつ、確実に腹式呼吸を意識して行います。
 腹式呼吸については、説明書はいろいろとあります。
 しかし、なかなか難しいという方は、武道を学ぶといいです。
 武道、柔道でも剣道でも、空手でも、拳法でも、すべての基本は丹田に集中することですが、実は、これは腹式呼吸のコツでもあるのです。
 太極拳でも構いませんが、要は呼吸が整わなければ、気が集中できません。
 これは、不思議と腹式呼吸と同じであり、座禅での呼吸とも同じです。
 武道における、特に空手や拳法の型を行うことで、腹式呼吸ができます。深く息を吸い、ため込み、一気に吐き出す。
 武道の呼吸法が、腹式呼吸につながります。
 
 ボイストレーニングを指導してくれた方、生まれつきといいながら声の通りの良い方に尋ねてみると、武道の経験者の方は多いです。
 一挙両得として、ボイストレーニングには武道をすることをお勧めします。
 胆力がつくことで、多くの人を前にしてもあがりません。呼吸法も自然に備わります。
 腹筋が鍛練され、意識せずとも発声がスムースに、強く、出来上がっています。

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