腹式呼吸とは

“ボイストレーニングの基本と言えば、なんといってもまず腹式呼吸ですが、そもそも、腹式呼吸とは何でしょうか。
通常、私たちが意識して深呼吸など息をすると、肺に空気が送り込まれて胸が膨らみお腹がひっこみます。
これは胸式呼吸といいます。胸式呼吸では、取り込める空気の量が限られているので、吐き出す息、声量に限界があります。
歌を歌うのにも、口先だけで歌っている感じになり、安定感のあるしっかりとした声を出すことができないのです。

それに対して、腹式呼吸は文字通りお腹から声を出します。
といっても、お腹に空気が入るわけではないので、腹式呼吸をするには、意識してトレーニングをする必要があるのです。

腹式呼吸は、肺に深く空気を入れ込み、横隔膜を下げて肺を広げる呼吸法です。
時間をかけてたっぷりと空気を吸い込むことで、肺活量をアップさせ、より長く大きな声を出すことができるようになります。

正しい腹式呼吸をするには、まず正しい姿勢が大切です。体の力を抜いて、背筋を意識してまっすぐに伸ばします。
呼吸は、鼻から息を吸って口から吐きだすのが基本となります。お腹を膨らませるように意識して、鼻から十分に空気を吸ったら、そのまま数秒間息を止めます。
それから、力を抜いて口から自然に息を吐き出します。
その際にお腹をへこませるように意識して、ゆっくりと、すべての空気を吐き出しきるようにしてください。
これを繰り返し、10回くらいを1セットとして行うといいでしょう。
お腹に手を当てると、呼吸に集中しやすくお腹の動きを自分で確認できます。

簡単なことですが、自然とこの呼吸法を無理なくできるようになるには、ある程度トレーニングが必要なのです。
腹式呼吸のメリットは、単に肺活量・声量の問題だけではありません。
たっぷりと空気を吸い込み、酸素を体に取り込むことで、血流がよくなり、内臓の動きが活発化します。
呼吸中枢を活性化させ、副交感神経にも働きかけるので、体のバランスを整え、体調がよくなり、
質のいい睡眠や、美容にまで効果が表れます。
いい声を出すためのトレーニングが、健康な体をつくることにもつながるのですから、一石二鳥です。
また、神経を安定させて、リラックス効果を得られるので、気持ちを落ち着かせ、緊張をほぐすことにもなります。

単に歌が上手くなるための基礎準備という以上に、さまざまな効果を期待できる腹式呼吸は、適切な発声法を身に着けるためには欠かせないものなのです。

Advertisements

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s