呼吸法のコツ 横隔膜をフル活用する

声の響きを安定させ、コントロールしてゆくためには身体の支えが必要です。
歌う場合の身体の支えとは、第1に腹式呼吸を指し、その役割を具体的に担うのが横隔膜です。
横隔膜で呼吸や発声を支える事が重要なことは明らかですが、下半身を特殊な支え方でサポートしないと横隔膜も充分には活躍出来ません。
高度な腹式呼吸の中にはこの横隔膜の呼吸も当然含まれています。

ポピュラーミュージックのシンガーに向けて書かれた良書の著者はほとんどがアメリカ人ですが、彼等は日常言語で横隔膜を頻繁に使うためその感覚もしっかりしており、改めて詳細な説明などしなくても当然あるべき感覚という前提なのでしょう。
しかし日本人の横隔膜はというと平均的に極度の運動不足です。日本語が横隔膜をあまり使わなくても話せるため、特に意識しなければそれを使う機会が少ないのです。
使わなければ感覚も運動能力もだんだんと衰えます。リハビリを進める過程でも横隔膜が体内にあって目に見えないため、その感覚は漠然とした捉えにくいものです。感覚が目覚めてくると今度はつい力んで動きを硬くしてしまいがちです。本当に慣れるまでは横隔膜が柔らかく力強いサポートで発声を支える感覚をつかむのはかなり難しい事です。

横隔膜が自覚出来ているという人の半数以上は、意識的に力んでその感覚を強めています。
その力みは発声を支えるというよりも、発声を硬く不自由なものにします。
横隔膜を意識した途端に柔らかさも繊細さも表現不可能になり、大声で張り上げないと支えのある声が出せない人は多いと思います。
横隔膜本来の働きは、発声に快適さと力強さを添えるものです。本当に力強いものは柔らかさも兼ね備えているものです。腹式呼吸も胸式呼吸も、横隔膜のパワーが大きな原動力となっています。
腹式と胸式の呼吸をミックスし、呼吸にパワーと柔軟性を持たせます。この腹式と胸式のミックスされた呼吸を、周りの筋肉で効率良くサポートするとその範囲は全身にも及びます。

身体のエリアで呼吸の協調が良ければ、頭&首の共鳴フォームとも連動しやすくなります。
上手く連動すれば呼吸とシンクロして、声の響く準備が整うため喉に余計な力が入りません。
頭&首のフォーム自体も練習をしてスキルを上げましょう。スキルの高い頭蓋のフォームはやはりスキルの高い呼吸と連動しやすくなるのです。連動する確率も上がり、やがて連動というよりもミックスして一つの動きになるでしょう。

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