ビブラート 歌を彩るマジック

姿勢・呼吸法をマスターすると質の良い声を喉に負担をかけることなく出せるようになります。そうした上で表現のためのテクニックを学ぶなら歌に色を添えることになります。
色の添え方は様々ですが、よく聞かれるものにビブラートがあります。ビブラートは音を保ちながらその高さを変えることで、音に広がり・深みを出す方法です。ピアノなどの楽器は一度その鍵盤を叩くと音の高さが変わることはありません。しかし人の声は音の連続の中で高低差をつけることができます。話し言葉でもそうですが、抑揚がなく同じ高さ同じ音量で話し続けることは味気が無いばかりか不自然です。歌も同じです。歌にはほとんどの場合意味を成す歌詞があります。聞く人、時に歌っている自分自身に語りかけているのですから、意味に応じた音量、高低の差が必要なのは当然なことです。
ビブラートをかけるには横隔膜を使った発声で、喉の筋肉を使う必要があります。練習方法にはいくつかありますが、ここでは高低差をつける方法について取り上げます。おなかから出てくる空気を喉という弁を使って音を上下させるのです。喉が単なる空気の通り道のときはまっすぐな声しかでません。まず喉を大きく開き低い音で「アー」と言います。それをすばやく高音まで運び、その後また最初の低音まで戻ってきます。ドレミファソラシドシラソファミレドと一音一音を出すのではなく一連の流れとして低音から高音、高音から低音へと音を運ぶのです。この練習によって喉が声に高低差をつけることを覚えます。
実際に歌の中でビブラートを用いるのには、その曲がクラシックなのかポップスなのかによって違ってきます。クラシックであればほぼずっとビブラートをかけますが、ポップスでは比較的長く音の続くところでしか用いません。いずれにしてもビブラートをかけることそのものが目的なのではなく、曲の伝えんとするところを表現するために用いる手段に過ぎないのでどこでビブラートを用い、どこで用いないかは表現者にかかっていると言えます。
やはりビブラートをかけるためには歌の基礎体力が必要です。声がぶれてしまうのでビブラートっぽくするというのではなく、まっすぐな音を出せる人がオプションとして選ぶ発声なのです。そのため、ビブラートに先立ってロングトーン(同じ音を伸ばし続ける練習)を行って一つ一つの音をしっかり安定させる練習をすると良いでしょう。
そうすれば歌い手は完全に自分の声を操って歌に生気を吹き込むことができるのです。

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