ボイストレーニングに筋力アップが必要って、ホント?

ボイストレーニング、と言われると、喉や肺などの呼吸器、猫背を改善させるなど、姿勢や骨格の矯正をイメージされる方が多いようです。
確かに、姿勢や喉、空気をしっかり吸い込む肺なども重要なポイントであり、オペラ歌手の方や、舞台俳優の方が、ノーマイクで朗々と大きな声を出すことができるということには、これらを十分にトレーニングした結果であるということは間違いのないところです。

しかしながら、こうした訓練と同じくらい重要視されているものが、もう一つあります。それが、筋力のトレーニングです。

実は、力強い声、声量のある声を出すためには、姿勢や呼吸法のどちらがより、重要なのか?ということについては、識者の間で様々に意見が分かれています。

体型が太りすぎていると声が出ないという意見もある一方で、特にクラッシック界には恰幅の良い歌手が多いことなどから、この意見を否定する向きもあります。
また、骨格について言えば、アジア人よりも、全体的に一回り大きい西洋人のほうが胸郭や腹腔などの声を響かせる空間が広いという意味で有利だという意見もあります。

けれども、これらすべてに共通して、「鍛えられた筋肉が、より、良い声を生み出す」ということについては異論がないのです。

発声の基礎は腹式呼吸です。
しっかりとした腹式呼吸を行うためには、猫背にならずに、背筋を正して立つという姿勢も大切です。
しかし、姿勢が良かったとしても、腹筋の筋力が弱かったら、横隔膜を動かす力は弱まり、十分な深い呼吸ができません。
また、背筋が十分な力を持たなければ、そもそも、姿勢を正して立つ状態を、維持するのも大変です。

このため、ボイストレーニングでは、腹式呼吸の訓練を行うと同時に、腹筋の筋力をつけるトレーニング、背筋の筋力を増すトレーニングを並行して行います。
いわゆる、「筋トレ」ということですが、声を出すという目的が先にありますから、スポーツにおける筋トレのように、筋肉の量を増やすことや、筋肉の力を増強することより、筋力は増強しながらも、しなやかな運動力を強めて、自在に動かせるように訓練します。
特に、歌いながら呼吸するときは、一瞬で素早くたくさんの空気を吸い込むという、日常生活では使わないような呼吸ができなくてはなりません。
そのため、瞬間的に腹腔を縮める力や、反対に一瞬で腹腔を膨らませるという、瞬発力のある腹筋の動きも重要になります。

腹筋と、呼吸器のトレーニングはバラバラに行われるものと、同時並行してトレーニングする方法の両方があります。
寝たまま、お腹の上に重りを置いて行う発声練習などは、両方を結び付けて行われるもので、良い姿勢で音階を歌う発声練習や、早口言葉などは、呼吸器や発声器の単独的なスキルアップのためのものです。腹筋運動などの筋肉トレーニングは、発声に必要な筋肉を鍛えるトレーニングということになります。

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