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意外にも簡単・短時間でできる、ボイストレーニング

歌手になりたい!というのは儚い夢かもしれませんが、もう少しだけ自分の歌唱力をUPさせたいと思う方は少なくありません。そんな方が簡単でしかも短時間でできるボイストレーニングを以下、ご紹介致します。

■寝る前にストレッチ&腹筋

歌唱力の一つキーポイント、それは体の柔軟性と腹筋です。体が柔らかいと怪我をしにくいと言いますが、効果はそれだけではありません。毎日のストレッチにより、効率の良い筋肉を保つことができます。歌を歌う時は、喉だけでなく体の様々な筋肉を使うので、効率よく働く筋肉が必須です。ですから、毎晩寝る前にストレッチをして下さい。段々歌唱力への効果が表れてくるでしょう。

また、歌唱力に腹筋は不可欠です。歌を歌う時、声は腹から出すのが基本です。その腹に力が入らないと奥深い声を出すことができませんから、毎日腹筋を鍛えることにより、さらなる歌唱力UPを図りましょう。

■ペットボトルの空気を吸い上げる

歌唱力と肺気量も深い関係にあります。オペラ歌手のほとんどは胸板が厚いことにお気づきかもしれませんが、実は肺気量が関係しているのです。そこで、1.5リットルのペットボトル(もちろん空の)の空気を一気に吸い上げる練習をしてみましょう。

これが意外に難しいのですが、これが一気にできるようになれば肺気量が高まり、質の良い声を出すことができます。一気にやると脳の酸素不足になるかもしれませんから、これは少しずつ、段階を踏んでの鍛錬と考えるとベストです。

■歌唱力のある歌手のものまねをする

意外な練習法ですが、歌唱力抜群と思える歌手、または自分が憧れる歌手のものまねをするのも歌唱力UPにつながります。言語力と歌唱力の共通点ですが、言語力に長けている人は往々にしてものまねがじょうずです。外国語を上手に話す人のものまねができるからなんですね。

実は歌唱力も同じ脳を使っていて、ものまねが上手にできる人は歌唱力の伸びが早いのです。歌唱力の高い歌手(例えば、美空ひばり等)のものまねをしてみましょう。どんなふうに歌っているのかよく観察し、まねして歌ってみるのです。そうすると、不思議と自分の歌唱力がUPしていくのを実感できますよ!

■カラオケボックスで練習

体と喉と腹の基礎ができたら、後は練習あるのみ。カラオケボックスに行って色々な曲を歌って練習しましょう。もちろん、公園やその他歌っていてもおかしくない場所での練習もありですが、カラオケボックスなら思う存分歌えますし、メロディが流れていますから歌唱力と同時に音感を鍛えることもできます。ですので、一番のオススメはカラオケボックスです。

以上の点を踏まえ、気合を入れて歌唱力UPの訓練を行うことにしましょう!

発声練習は準備運動

水泳の前や陸上競技の前に必ずウォーミングアップするように、歌う前にも準備運動は必要です。
歌う前に筋肉をほぐし、声が出るようにするための準備運動が、発声練習です。

いきなり大声を張り上げたり、高音で歌うと喉に負担がかかります。
そんなことのないように、発声練習しておきましょう。

ボイストレーニングと発声練習はほぼ同じものと考えてよいと思います。
ボイトレの中に発声練習が入っているということでしょうか。

発声練習を行うときは、腹式呼吸で行ってください。
腹式呼吸と発声練習をセットにすることで、よりボイトレの効果が高まります。
同時にやることが難しければ、まず腹式呼吸のトレーニングをしてみてください。
腹式呼吸は、お腹に手を当て、横隔膜を上下させるようにしながら、
息を大きく吸ったり吐いたりします。

発声練習をするときには、できれば大きな鏡の前でやるようにします。
鏡の前で練習することで、姿勢や口の開け方の悪いところがわかります。

発声を行うときは、イメージが重要です。
高音を出すときは、頭のてっぺんから声が天に抜けるように、
低音を出すときは、腹筋を響かせるようなイメージでやってみてください。
自分で、どんなイメージのときにいちばん声が出るか、いろいろ試してください。

発声練習で広く取り入れられているのは、「アエイウエオアオ」とア行から順に繰り返していく方法です。
このとき母音を意識しながら、大きく口を開き、喉に力を入れずに発声してみてください。

もう一つ発声練習の方法をご紹介しましょう。
1. まず自分がいちばん出しやすい高さの音を、何秒間出し続けられるか、やってみてください。
このとき、常に一定の音量になるように気をつけてください。
喉は締め付けないように。
最初は、10秒がやっとかもしれません。

2. 次は、だんだん声を大きくしていきます。いわゆるクレッシェンドです。
これを30秒。

3. 今度は、だんだん声を小さくしていきます。デクレッシェンドです。
これも30秒。

4. 声をだんだん大きく出していったあと、今度は途中からだんだん小さくしていきます。
10秒、20秒、30秒とそれぞれやってみましょう。

5. 声をだんだん小さく出していったあと、途中からだんだん大きくしていきます。
10秒、20秒、30秒とそれぞれやってみましょう。

6. 今度は声を大きくしていく方と小さくしていく方の時間を変えます。
声を大きくしていくのに10秒、小さくしていくのに15秒というふうに、
それぞれ異なる時間で、自分で設定してみましょう。
それぞれ最大で30秒の範囲で時間を設定して自由にやってみてください。
大事なことは、喉を開いて声を出すこと、声の大から小、小から大は滑らかに行うことです。

時間があれば、1〜6を繰り返してやってみましょう。

発声練習をすることで、声量と音域が飛躍的にアップしていきます。
喉が広がり、声が楽にでるようになります。
表現の幅も広がります。
基本となるトレーニングですので、地道に続けてください。

ボイトレレッスン

私の行っているボイトレを流れに沿って紹介していきます。

1、自分が一番、出しやすい高さの声で何秒間声を出し続ける事ができるかやってみる。
(常に一定の音量になるように。声が震えたりしない事。最初は10秒くらいから初め、最終的には30秒くらいまでできるようになって下さい。声が続かないからといって絶対に喉を絞めて調節したりしない事、トレーニングの意味がありません。
最初は10秒でも精一杯なはずです。喉をしめてできたり、声が震えたり、音量が最初と最後で変わってしまっては意味がないので注意してください。全てお腹でコントロールする必要があります。)

2、今度は段々、声を大きく出していって下さい。(いわゆるクレッシェンド。滑らかに。突然声の大きさが変わったりしない事。声が震えたりしない事。喉で調節しない事。最初は10秒くらいからはじめ、30秒くらいまでできるようになってください。)

3、今度は段々、声を小さく出していって下さい。(いわゆるデクレッシェンド。滑らかに。突然声の大きさが変わったりしない事。声が震えたりしない事。喉で調節しない事。これも最終的には30秒くらいまでできるようになる必要があります。)

4、声を段々、大きく出していったあと、途中から段々小さくしていって下さい。(10秒、20秒、30秒とそれぞれでやってみる)

5、声を段々、小さく出していったあと、途中から段々大きくしていって下さい。(10秒、20秒、30秒とそれぞれでやってみる)

6、今度は声を大きくしていくほうと小さくしていくほうの時間を変えます。
声をだんだん、大きくしていくのに10秒、声をだんだん、小さくしていくのに15秒というふうに、声を大きくしていくのと小さくしていくほうの時間をそれぞれ異なる時間で自分で設定して先ほどの4と5をやってみる。(例;声を小さくしていくのに5秒、声を大きくしていくのに15秒。 声を大きくしていくのに13秒、声を小さくしていくのに7秒。など色々なパターンが考えられます。自分でそれぞれ時間が最大で合計30秒になるまでの範囲で自分で時間を設定してやってみてください。)

7、時間があれば1〜6を繰り返してやる

声が震えたりしてはいけません。といっても最初のうちは10秒だけでも声を維持させる事が難しいはずです。
だんだんとトレーニングを続け、最終的には30秒間くらいできるようになりましょう。
出来る人はそれ以上やってもいいですが、時間を増やすあまり、喉で声を調節するようになっては意味がないので最初は10秒くらいから初め、だんだんなれていくにつれ時間を増やしていくといいでしょう。

尚、喉で声や息を調節してはだめです。うまくできないのはすべてお腹の責任と考えるのです。お腹を使ってうまく声を維持させてみて下さい。

いい声を出すための腹式呼吸トレーニング

呼吸というものは人間が生まれてから自然と行われているものではありますが、いざ、沢山の息をコントロールしようとなるとうまくできなくなる人は多いと思います。
ある程度意識的に身体に息を溜め込み、吸ったり吐いたりしていくトレーニングも必要と思います。
そしてこの息をコントロールする事は腹式呼吸でリラックスして歌える事にもつながります。
また、このトレーニングは息の調節には口や喉を使ってはいけません。
例えば口を閉じ気味にして息の量を調節するのは駄目です。
全てお腹で息の量をコントロールするようにします。

1、息を5秒間かけてお腹に空気が沢山たまるまで吸って下さい。(最初と最後で吸う息の量が均等になるように)

2、それができたら今度は時間を延ばして10秒間、20秒間、25秒間かけて時間をかけてゆっくりお腹に空気が沢山たまるまで吸ってみて下さい。(急にやると酸欠になるかもしれません。無理はしないように。0〜25秒の間で自分で時間を設定してやっていいです)

3、今度は吸うのではなく、吐きます。息を10秒間、20秒間、25秒間かけてそれぞれ吐いていってください。(常に息の量が均等になるように。0〜25秒間の間で時間を自分で設定してやってよい。)

4、今度は吸うのと吐くのを続けてやってみましょう。深呼吸して息がお腹にいっぱいになるまで吸った後、すぐには吐き出さずに2秒間息をとめたあと、ゆっくり息を均等に吐いていきます。このゆっくり均等に吐いていく時の時間は自分で0〜25秒くらいの間で自分で設定してやってかまいません。(なるべくゆっくり均等に吐けるように。)

5、深呼吸して息がお腹にいっぱいになるまで吸った後、3と同じようにすぐには吐き出さずに4秒間、6秒間、10秒間とそれぞれ息をとめるほうの時間も自分で設定してみて、その後ゆっくり息を均等に吐いていきます。(なるべくゆっくり。均等に吐いていく時の時間は3と同じよう自分で0〜25秒くらいで設定してやっていい。)

6、深呼吸で息を5秒間かけてお腹にいっぱいになるまで吸ったあと、今度は息はとめずにすぐにそのまま息を吐き始め、息を5秒間、10秒間、20秒間、25秒間かけてそれぞれ完全に吐ききって下さい。(均等に吐いていく時間は同じように自分で0〜25秒間くらいで設定してやっていい。

7、今度は吸うほうの時間もかえてみましょう。息を吸う時間を5秒間、10秒間、20秒間から設定してその設定た時間で深呼吸で息を吸った後、5と同じようにすぐに息を吐き始め、5秒間、10秒間、20秒間、25秒間かけてそれぞれ吐ききって下さい。(息を吸う時間と息を吐く時間はこれまでと同じように0〜25秒間くらいで自分で設定してやってかまいません。)

8、1〜7を時間があれば何回か繰り返して下さい

なれないと酸欠になる危険もあるので無理せず行ってください。

初心者にお勧めのボイストレーニング、リップロール

ボイストレーニングを始めてしばらくすると、
次の様な悩みにぶつかる事があります。

「望んだように高音を出すことができない」、
「なんとか声が出る様になってきたんだけど、声にもう一つ深みがない」
などの悩みです。

初心者から上級者まで、
この様な悩みを持つ方は意外に多いのではないでしょうか。

この様な悩みを解消してくれる基礎的なトレーニングが通称、
リップロールと呼ばれるトレーニング方法です。

一言で説明すると、
唇を突き出して息を吐き、
上唇と下唇をプルプルと震わせるトレーニングです。

まだ小さな子どもだった頃、
よくやった事がある方も多いかもしれません。

しかし、このリップロールには様々なメリットがあります。

まず、子どもが本能的にする遊びと極めて形態が近い為に、
喉の筋肉がリラックスした状態で息を吐き、
発声を行う練習になります。

よくカラオケなど聞く
「頼むから止めて!」と言いたくなる様な、
無理をしている発声方法とは、
正反対の発声方法と言っていいでしょう。

言うまでもありませんが、
無理をして声を出す発声方法は、聞く方がつらいだけではなく、
本人も喉を痛めたり、苦痛を感じるなど、様々な問題があります。

従ってリップロールトレーニングに熟達することで、
声に深みが出るだけではなく、
自然な発声でそれまでよりも高い音域の発声が可能になるのです。

また、リップロールで声に深みが出るのは、医学的な根拠もあるそうです。

ボイストレーニングを少しでも行った事がある方なら、
誰もが喉頭(喉仏)を下げる様に注意された事がある筈です。

初心者はどうしても喉頭が上がりがちになってしまい、
無理をしている声質と言うか、
俗に言うキンキン声が中心の発声になってしまうからです。

ところが、自分の喉頭(喉仏)を触りながら、
リップロールによる発声を行ってみてください。
喉頭はずっと下に下がっていると思います。

つまりリップロールを繰り返し行う事で、
喉頭を下げて発声を行う習慣が身につくという訳です。

では、具体的なリップロールの説明です。

子どもの頃を思い出して、唇を前に突き出し、
息を吐きながらブルブルと唇を震わせてみます。

それができれば、今度は長く続ける練習をします。

子ども時代の遊びと違う事としては、
唇のブルブルと言う振動音が安定的に途切れること無く、
続ける事を心がける事です。

これが可能になると、次に発声と組み合わせます。

呼吸はもちろん、腹式呼吸で行い、
次に音階に合わせる様にステップアップしていきます。

このリップロールトレーニングは
発声前の準備運動としても役に立つので、
覚えておいて損は無いボイストレーニング方法だと思います。

喉をいたわりながらボイストレーニングを

ボイストレーニングに集中しすぎると、つい知らず知らずのうちに喉を酷使していることがよくあります。
ボイストレーニングを頑張るのは本当に素晴らしいことですが、たまには喉もいたわってあげると良いでしょう。
ボイストレーニングの練習でも取り入れやすい、喉をいたわる方法について紹介します。

まず、ボイストレーニングをする前には、体をほぐしておく必要があるということです。
響きのある声は口や喉だけで形成されているのではなく、全身の筋肉や力の抜き方が大きく関係しています。
歌を歌うためには、脱力することが必要であり、特に上半身(のど、肩、首、あごなど)に余分な力を入れ過ぎない必要があるのです。
力が入ったまま歌っていると、無意識のうちに喉に負担をかけていたり、綺麗な声質やパワフルな声量が引き出せないことがあります。
歌う前には、首や肩を前後左右にゆっくりと倒したりまわしたりしてストレッチをおこなうと良いでしょう。
また、顔の体操もおすすめです。
口角が上がっていると、自然と明るい音色で聞き心地が良い歌声になりやすいと言われています。
にっこり笑って口角を上げたり、怒るように唇を突き出してみたりして、顔の表情筋を動かしてみましょう。
「アーエーイーウーオー」と発声するように、口を大きく動かすことも効果的です。

また、数回深く呼吸をしておくと良いでしょう。
もう吐ききれないと思うくらいまで息を吐ききったあとに、鼻から一度に空気を吸う練習をすると、腹式呼吸の感覚のつかみ方とい肺活量のアップにとても役立ちます。
歌を歌うときには腹式呼吸ですし、肺活量を求められることが多いです。
長く息を使ったあと、短い時間で息継ぎをするといった繰り返しなので、一瞬でたくさんの空気を吸うという重要性を実感することが多いでしょう。
この練習は声を出さずにどこでも出来るので、おすすめです。

そして、歌の練習をする時に気をつけた方がよいポイントを紹介します。
まず、無理やりに声を張り上げたり、叫んだりしないということです。
ボイストレーニング初心者の場合、憧れの高音を出したいという気持ちのあまり、つい地声を張り上げてしまったり、喉から絞り出すようにして高い音を出してしまうことがあるかもしれません。
歌にとってもちろん声量も必要ですが、練習ではそれほど大きな声を出す必要はないのです。
始めから高音が出ないのは当たり前のことなので、高音に声量が無くても最初のうちだし全然構いません。
また、時々声や歌のトレーニングを休める日をつくってあげましょう。
つい上達が楽しみで張り切ってしまうこともあると思いますが、喉の健康のためには声を休ませる勇気も必要です。
声帯をたまに休憩させたり、声の出し方などあまり無理せずに、安全に頑張りましょう。

バラードのためのボイストレーニング

バラードについてですが、綺麗に歌い上げたいと誰しも思うものです。
デートなどにそういった曲を1曲でも持っておきますと、
かなり有効に使っていくことができるものです。
しかし、バラードにはちょっとしたテクニックも存在をしているのです。
そのテクニックですが、いくつか確認をしていくべきものもあります。
もっともバラードに重要だといわれているのが、ビブラートです。
最近では、カラオケの採点機能などにも使われ始めまして、
多くの方が実際にその技術を身につけたいと思っているのです。

ビブラートについてですが、何もプロの歌手だけが持っている能力というわけではありません。
一般の方でも使いこなしていくことができます。
しかし、使いこなしていくためにはちょっとしたボイストレーニングが必要です。
ボイストレーニングは、特に難しいものでもありません。
気軽に対応できるものも多いので、すぐにでも始めてみるべきです。

ではビブラートに関するボイストレーニングといいますと、声を響かせるということになります。
声を響かせてバラードを歌いますと、より感動的に聴こえてくるものになっているのです。
ただ、ビブラートにつきましては、小手先で行っている方もいます。
あごやのどぼとけを小刻みに動かすというものです。
それでは綺麗なビブラートというわけではありません。
しっかりと感動させるためにもそういったものではない本物のビブラートを利用しましょう。
ビブラートのコツは、まず体の力を抜いていくというものです。
その時に関わってくるのが、横隔膜です。
その横隔膜の震えを感じる事が重要になります。
横隔膜を震わせることで本物のビブラートになるのです。

歌う時に、横隔膜を意識していくだけでもビブラートのボイストレーニングになります。
歌っていると横隔膜の震えが感じられる時があるはずです。
それを意識的に行っていけるようになると、ビブラートを手に入れることにつながっていきます。
普段の声出しなどでも手に入れることができます。
発声練習をするような時でも、横隔膜の震えがしっかりと感じられることでしょう。

その時にうまくブラードと出すためには、あごやのどがあります。
しっかりとリラックスしている状況を確保していくのです。
それだけでも自然にビブラートを出していくことができるようになります。
出し方のコツをつかめば、あとは歌に自在に含んでいけばいいだけです。
ボイストレーニングを定期的に続けて、出し方をしっかりと覚えてしまいましょう。

腹式呼吸を手に入れて楽しく歌おう

カラオケなどで他人の歌を聞いた時に、それが上手いか下手かの差が感じられるのは、やはり腹式呼吸の有無による。
私の直感では、腹式呼吸ができている人の歌声は心地よく聞こえ、すんなりと心地よく聞いていられるが、喉で絞り上げた歌い方をする人の歌声というのは、聞いていてなかなか心地よいものではない。

さらには、カラオケが苦手、歌うのが嫌い、自信が無いという人には腹式呼吸ができておらず、思うように歌えないという人がほとんどだと思う。
学生の時、あまり歌が上手ではなく、本人も嫌いであった友人が、ある日どこかのタイミングで腹式呼吸を覚えたがために、見違える程歌がうまくなり、EXILE程度なら普通に歌っている友人もいる。そのくらい、腹式呼吸の有無は大きい。

では、どのような状態が腹式呼吸ができている状態なのでしょうか。
慣れないと実感しにくい部分ではあるが、たとえば男性の場合、極端に低い声を出した時は腹式呼吸を使えていることが多い。

合唱で言えばテナーではなく、バスのパートに当たるような、普段の地声よりもとりわけ低い声を出している時である。
イメージしてみると分かると思うが、低い声を出しているときは、喉を開いてお腹から口まで直接空気を吐いているような感じが実感できると思う。
この状態が腹式呼吸であり、これを上手に使うと歌がうまくなる。

小学生くらいの頃、音楽の授業などで1度くらいは経験があると思うが、口に割り箸を挟んだ状態で歌うという方法は理にかなっていると言える。
あの状態だと奥歯と奥歯がくっつくことなく発声をするので、いやがおうにも腹式呼吸を使っている。
このような経験を思い出しながら、腹式呼吸を練習すれば身につけることが可能だ。

あと、良く言われる方法だが、ペットボトルを口に加えて吸い込む方法も有効だ。
ペットボトルは当然ながら固いので、腹式呼吸を使わずして吸い込むのではペットボトルがへこまないのだ。
歌を歌うときに長く息を持たせ、ペットボトルを吸い込む時のような方法で一気にブレス(息継ぎ)をすることで、良い歌声のまま歌い続けることができる。

息を吐く時のイメージは風船をふくらませている時が同じような呼吸方法が必要になる。
練習としては、声を出しながら風船を膨らませる練習などが良いだろう。

これらは、実際には慣れとも言えるが、カラオケに行くたびに意識をしているだけで、全く意識をしていない場合とは異なるので、歌がうまくなりたいと願う人は是非実践してみてほしい。

ちなみ腹式呼吸を操れるようになると、ビブラートをかけるのもお腹でできるようになりますので、歌唱の幅も広がり、より一層歌くことが楽しくなると思います。
歌が上手に歌えるようになると、歌っている自分自身も楽しく、気持ちよくなるので、頑張ってください。

ボイストレーニングに筋力アップが必要って、ホント?

ボイストレーニング、と言われると、喉や肺などの呼吸器、猫背を改善させるなど、姿勢や骨格の矯正をイメージされる方が多いようです。
確かに、姿勢や喉、空気をしっかり吸い込む肺なども重要なポイントであり、オペラ歌手の方や、舞台俳優の方が、ノーマイクで朗々と大きな声を出すことができるということには、これらを十分にトレーニングした結果であるということは間違いのないところです。

しかしながら、こうした訓練と同じくらい重要視されているものが、もう一つあります。それが、筋力のトレーニングです。

実は、力強い声、声量のある声を出すためには、姿勢や呼吸法のどちらがより、重要なのか?ということについては、識者の間で様々に意見が分かれています。

体型が太りすぎていると声が出ないという意見もある一方で、特にクラッシック界には恰幅の良い歌手が多いことなどから、この意見を否定する向きもあります。
また、骨格について言えば、アジア人よりも、全体的に一回り大きい西洋人のほうが胸郭や腹腔などの声を響かせる空間が広いという意味で有利だという意見もあります。

けれども、これらすべてに共通して、「鍛えられた筋肉が、より、良い声を生み出す」ということについては異論がないのです。

発声の基礎は腹式呼吸です。
しっかりとした腹式呼吸を行うためには、猫背にならずに、背筋を正して立つという姿勢も大切です。
しかし、姿勢が良かったとしても、腹筋の筋力が弱かったら、横隔膜を動かす力は弱まり、十分な深い呼吸ができません。
また、背筋が十分な力を持たなければ、そもそも、姿勢を正して立つ状態を、維持するのも大変です。

このため、ボイストレーニングでは、腹式呼吸の訓練を行うと同時に、腹筋の筋力をつけるトレーニング、背筋の筋力を増すトレーニングを並行して行います。
いわゆる、「筋トレ」ということですが、声を出すという目的が先にありますから、スポーツにおける筋トレのように、筋肉の量を増やすことや、筋肉の力を増強することより、筋力は増強しながらも、しなやかな運動力を強めて、自在に動かせるように訓練します。
特に、歌いながら呼吸するときは、一瞬で素早くたくさんの空気を吸い込むという、日常生活では使わないような呼吸ができなくてはなりません。
そのため、瞬間的に腹腔を縮める力や、反対に一瞬で腹腔を膨らませるという、瞬発力のある腹筋の動きも重要になります。

腹筋と、呼吸器のトレーニングはバラバラに行われるものと、同時並行してトレーニングする方法の両方があります。
寝たまま、お腹の上に重りを置いて行う発声練習などは、両方を結び付けて行われるもので、良い姿勢で音階を歌う発声練習や、早口言葉などは、呼吸器や発声器の単独的なスキルアップのためのものです。腹筋運動などの筋肉トレーニングは、発声に必要な筋肉を鍛えるトレーニングということになります。

ボイストレーニングと発声練習、って別のもの?

ボイストレーニング、という言葉を聞くと、
「歌手の人がやるやつでしょ?」とか、
「舞台役者さんがするもの?」といった返事がかえってきます。

また、「発声練習とは違うもの?」という疑問も生まれるようですね。

厳密に言えば、発声練習もボイストレーニングの1種ですし、
役者さんが行うものも、歌い手さんがするものも、
広い意味ではボイストレーニングの一つです。

広義の「ボイストレーニング」とは、
「発声練習」と、ほぼ同じ意味となり、
「魅力的な声を出すためのトレーニング」という意味になると思います。

声というものは、発生するときの
姿勢や、呼吸、筋肉の使い方などで変化するものであり、
また、一人一人、声には「声紋」と言われる異なった特徴があります。

「その人らしく、かつ、より魅力的な声を出すためのトレーニング」が、
広い意味のボイストレーニングであり、発声練習であるといえます。

ただし、個々の分野での必要とされる
ボイストレーニング(ないし、発声練習)となると、
ちょっと、事情が変わってきます。

歌い手さんや、舞台俳優さんなどの役者さんは、
「大きな声を出す」という意味では、どちらも似たニーズをお持ちですが、
その、声の「質」や「表現方法」には、かなりの違いがあります。

また、同じ歌い手さんでも、
クラッシック歌手の方と、ポピュラーミュージックでは、
表現方法が全く違っているため、必要なトレーニングは異なります。

一説では、
役者やクラッシックで必要になるのが「発声練習」、
ポピュラー音楽でやるのが「ボイストレーニング」
と呼び分ける方もいらっしゃるようです。

確かに、「ボイストレーニング」の示すトレーニング内容は、
伝統的な発声練習と比較して、
「より、個性的な、その人らしさ」
「医学的な見地や、時代背景の違いによる表現方法の変化」などの、
広い範囲での個性も含めた総合的な発声方法へのアプローチ、
という印象が強いように思います。

ポピュラーミュージックの場合、
時代とともに変化していくスピードが速いことから、
トレーニングの内容は、伝統的要素と、
まったく新しいニーズの両方が混在している部分もあるようです。