ボイストレーニングとなると、個人宅での練習よりも防音設備が整った教室の方が、一般的には通いやすいです。ですがボイストレーニングは声量が必要な歌やセリフの練習だけでなく、発音を正しくしたり滑舌の悪さを治したりと日常生活での問題を治す意味でも利用されます。そういった点では大きな教室ではなく、個人で教えてもらえる所へレッスンに行くのも良いと思います。
滑舌を治す場合も練習が必要だと思いますが、レッスンで治す場所を考えれば姿勢、発声方法です。もしかすると顎や喉のつくりによっては改善しきれない部分があるかもしれませんが、筋肉は鍛えることができます。あまりおおげさに治したくない、でも日常会話を何の不自由もなくやりたいと思うなら、ボイストレーニングから改善していく方法がオススメです。
レッスンを受ける教室の場所というのは、受けに行く側にとって非常に大切です。プロを目指すためのボイストレーニングというのは、毎日の練習と高度な内容が求められます。大声を上げる練習は楽器の練習と違い、一般家庭ではやりにくいと思います。毎日の練習なのでしっかりした設備で一生懸命練習したいとなると、やはり教室に通うことが一番です。先生にもアドバイスしてもらえるので通う価値があります。
自宅でできるボイストレーニングの練習方法は教室でのレッスンと違って限定されます。大声を出せないというのが難点ですが、毎日無理なく自宅で行えるトレーニングがあることも事実です。例えば横隔膜を鍛えるための腹筋を鍛える運動です。腹筋を鍛えることで声量を上げることにも繋がり、横隔膜を鍛えることで歌手に必要なテクニックであるビブラートを使いこなすことができます。毎日ただ腹筋をするだけでは続かないという人は、部屋でテレビを見ながらや音楽を聴いている時にするようにすると、習慣づけることができるかもしれません。ただし、腹筋を鍛えるときはそれだけでは体のバランスが悪くなるので、一緒に背筋も鍛えるようにしましょう。腹筋背筋両方の筋肉のバランスを整えることが理想です。
声量を上げるために他に自宅でできる練習方法としては腹式呼吸があります。胸式呼吸はその名の通り胸で呼吸する方法で、空気を吸ったときに肺を膨らませます。一方腹式呼吸は、空気を吸ったときに胸ではなくお腹を膨らませることで肺を動かしません。初めは難しいかもしれませんが、胸に手を当てて肺を動かさないように意識するとだんだん出来てくるのが分かります。
腹筋も腹式呼吸も慣れるまでは習慣にはならないかもしれませんが、ボイストレーニングの一環としてやっていくと必ず効果が表れるので、頑張って続けてみてください。