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丹田呼吸法

ボイストレーニングに必要なこと、まず初めに身体をリラックスされることです。
歌がうまくなりたいのに、まずは発声なのではないかと不思議に思うかもしれません。
楽器でいうと、声は音で、身体が楽器の本体の部分です。
本体である身体をいい状態に保つことなく、綺麗な音色を発することはできないと理解してください。

良い声を出すため、歌を上手に歌うために有効なトレーニング法をご紹介します。
それは、丹田呼吸法です。

丹田というのは「おへそ」のすぐ下にあり、身体の中心となる部分です。
剣道をする人はわかるでしょうか。
昔の侍達も丹田を意識していたと言われます。
おそらく、現代のスポーツ選手もそのようにしているのかもしれません。

丹田に意識をすると、自然と姿勢が良くなり呼吸の仕方が変わります。
それを気にしながら腹式呼吸を行うと、深い呼吸ができて気持ちが落ち着き、
精神的にリラックスした状態を作り出すことができます。

まず、まっすぐに立った状態から足を肩幅に開き、肩の力を抜き、
背筋を伸ばし、リラックスした状態を作ります。軽く両腕をぶらぶらさせてみてもいいです。
身体が硬ければ、ゆっくりと首を回したり、肩を上げたり下げたりしてみてください。
リラックスできましたか。

顎は引いて、軽く目を閉じます。
背筋を伸ばし、丹田(へそからこぶしひとつ下、膀胱の辺り)を意識しながら、
ゆっくりと鼻から息を吸います。
頭の中で10秒数えながら吸うとよいでしょう。
その時、お尻の肛門をきゅっと締める感じに意識をしながら行ってください。

今度は、ゆっくりと口から息を吐き出します。
身体に溜まった悪いものを吐き出すようなイメージをしてみてください。
ゆっくりと、息を吐き出してください。
その時も、丹田を意識することを忘れないでください。

丹田が分かりにくい場合は、おへそのこぶしひとつ下の部分を手のひらで
軽く押さえながらするとよいでしょう。
吸って、吐いてを繰り返します。

姿勢は、背筋を伸ばし、頭は天からつられるように、
足元は、大地を踏みしめるように、イメージしてください。

丹田呼吸法で、全身がリラックスしているように感じたら、
丹田を意識しながら、一度、発声してみてください。

うまく歌いたいとか、綺麗な声を出したいとか、話す人を意識してとかではなく、
自然の自分の声を発してみます。
どうですか。リラックスした声になりましたか。

上手になる訓練の前に、まずはリラックスした状態で
本当の自分の声を出してみてください。
そこからどう味付けしていくのかは、訓練次第です。

綺麗な声をつくるには、まずはリラックスした身体をつくり、
自分の声に向き合ってみることです。

ロングブレスはボイストレーニングにぴったり

今ダイエット業界を席巻している、三木良介さんの「ロングブレスダイエット」というのがあります。本当に効果があるようで、関連書籍の売れ行きはとても良好なようです。そのロングブレスダイエットの方法はというと、お腹を意識して息を吸い、そして長く思いっきり出し切るという事を繰り返すというものです。それを見ていて思ったのが、コレはボイストレーニングと同じだということです。

そのボイストレーニングとは、常に呼吸を意識して息をゆっくりと吸い、そしてお腹からその息を出しきるという方法です。このトレーニングにより、体の体幹部に付いている筋肉を鍛え上げる事が出来るのです。歌を歌う時というのは、大きな声を一定に保ちながら出さなければなりません。その時にその発声を維持させるのが体の体幹部にある「インナーマッスル」という筋肉なのです。このインナーマッスルを鍛えることにより、声に幅が出て、更にその声を一定に保つことが出来るようになるのです。

もう一度、そのインナーマッスルを鍛えるのに有効な「ロングブレスダイエット」のやり方のおさらいをします。まず最初に息を吐ききるという事を行います。ヘソ下を意識して、その部分をへこまして思いっきり肺から空気を出し切ります。出し切ったら、その反動で空気を吸い込みます。空気が肺に満ちたのを確認できたら、今度はその空気を先ほどと同じようにヘソ下をへこませるのを意識しながら空気を出し切ります。それを大体一日に10分くらいから始め、段々と時間を増やしていくようにします。

たったのこれだけでインナーマッスルが鍛えられ、声が大きくなり安定して出せるようになるのです。声が安定して出せるようになると、今度は歌う時に余裕が出てきますので、音程をとることが出来るようになるのです。音程がうまくとることが出来なくても、インナーマッスルが鍛えられていると、声量が調節できるようになるので、声量である程度音程をカバーできるようになり歌がうまくなるのです。

運動は大事だといいますが、なかなか時間をとって運動を行うのは難しい方もいると思います。しかし、このロングブレスだと歩いている時や入浴時、テレビを見ている時など、ながらトレーニングが出来るので時間がない方でも気軽に行う事が出来ます。更に効果の方もかなり期待できるので、是非ボイストレーニングの一環として行うようにして下さいませ。私も毎日欠かさずに行っているトレーニングです。

腹筋を鍛え、滑舌をよくしましょう

腹式呼吸はできるけれど、いまひとつ声量に自信がない、
音程は取れるけれどもっと滑舌をよくしたいというあなたに、
効果的な発声練習をお教えいたします。

まず、簡単なエクササイズで腹筋を鍛えましょう。
足を肩幅に開いてみぞおち辺りに手を当て、腹式呼吸をします。
最初は3秒かけて息を吸い、2秒止め、15秒かけて吐いていきます。
そして、息を吐くときに歯の隙間から「スー」と音(咽喉から出す声ではない)を
出しながら行うとわかりやすくなります。

腹式呼吸がうまくいくようになってきたら、徐々に呼吸のスピードを上げていきます。
吐く時間が短くなるにつれ、一度に吐く空気の量は多くなります。
空気を吐くときは、その量が一定になるようにしましょう。
つまり、長い間吐くときは一定の細さ・少なさで、
一気に吐くときは一定の太さ・多さで吐ききります。
このことに留意しておくと、声を出したときに一定の声量を保って歌うことができるからです。
最終的に、「スッスッスッスッスッスッ」と1秒に1回のペースで吐きます。
このエクササイズを、少しずつ、1日置きくらいに続けてみてください。
最初は胃のあたりの腹筋が筋肉痛になると思います。
いつもエクササイズの最後は、うつぶせの状態から腕を立てて天井を仰ぎ、
アシカのように「伸び」をして腹筋を伸ばしてください。
整理体操の代わりです。

さて、滑舌ですが、こちらは早口言葉や演劇で役者さんが行う
「アエイウエオアオ カケキクケコカコ サセシスセソサソ……」という
発声練習が効果的です。
この時も、丹田(おへその下)に力を入れ、
腹式呼吸で自分の息が真っ直ぐ前に飛んでいくことをイメージしましょう。

そのとき、ア行とワ行、カ行とハ行、サ行とタ行、ナ行とラ行、マ行とバ行など、
聞き分けにくい子音の差異を明確に発音することを意識します。
たとえば、ワ行の発音は一旦すぼめた唇を一気に開けるようにしたり、
ハ行は咽喉を特に開けて勢いよく息を吐き出したり、
タ行は舌を歯の裏に当てて素早く話したりといったことを心がけていくと、
随分違いが明確になってくると思います。

鏡を見て発音するのも効果があります。
たとえば、「お」という発音をするのに、
わたしたちはしばしば「う」の口をしています。
少し口の形を意識するだけでも、歌うときには大きな差が出てきます。

早口言葉も、最初はゆっくり正しく発音し、
徐々にスピードを上げていくのがおすすめです。

いずれの場合も、腹式呼吸を忘れず、
咽喉を労わりながらお腹から声を出してください。

ボイストレーニングを始めてみましょう

歌が好きという方は、当然「歌がうまくなりたい」と思っていることでしょう。歌のうまい人というのは、天性の才能を持っているように感じられるものですが、才能や素質は関係するものの、もっとも大きく影響するのはトレーニングといっても過言ではありません。うまく声を出すということは喉を傷めずに済むということでもあります。実際、素質のみで発声を行っていたようなプロの歌い手が、ある時点から限界を感じ、ボイストレーニングによって改善を行ったおかげで、喉をつぶさずに済んだ、といったケースは非常に多いです。

それは趣味で歌を歌う方にとっても同じです。楽に良い声を出せるようになれば、歌を歌う楽しみは広がりますし、普段の話し声にも自然とよい影響がでてきます。声でアピールする場面というのは、歌を歌う他でも意外と多いもの。ボイストレーニングは、人前で話すことが苦手な方の鍛錬にも効果があります。また、立った状態で腹筋を使って発声するので、ダイエットや運動不足解消の効果も。表情も明るくなる方が多いです。

さて、ボイストレーニングを効果的に行うには、やはりプロのレッスンに通うのが1番です。とはいえ「レッスンに通う時間がない」「いきなり1vs1のレッスンはちょっと」と思っている方も多いと思います。まずは自宅でできる簡単なボイトレに挑戦し、効果に納得できたら、レッスンに体験に行ってみる、といった順序をふむのもいいのではないでしょうか。

自宅でのボイトレは、「正しい姿勢でハミングを行う」から始めるのが基本です。姿勢でよくありがちな間違いは、顎があがりすぎてしまうことと、目線が一定しないことです。この2つは、歌っている間気づかないうちにフラフラしていることも多いので、録画でチェックするのもおすすめです。ハミングは、口を開かず、声を鼻に抜くようにして歌う歌唱法をいいますが、普段喉を使って歌っている人は、意外とハミングができなかったりします。ハミングは腹式呼吸で歌うということを身につけるのに最適な方法ですから、欠かさないようにしたいものです。

ハミングがうまくできない時には、腹筋が不足しているかもしれません。腹式呼吸を行うために必要な腹筋を空いた時間でトレーニングしておきましょう。腹筋を鍛える簡単な方法は、椅子に坐骨をつきさすようにして背筋をのばしてすわり、おへそを中心に片手の手のひらをあてたら、背骨のラインを崩さないように息を吐きながら、その手のひらが背骨に近づくようにお腹を凹ませていきます。息を吸うときにはお腹をゆるめてかまいませんが、背骨が一緒にゆるまないように注意しましょう。吸うのも吐くのも、ゆっくり3秒以上かけて行うようにします。

簡単に歌がうまくなるボイストレーニングの方法

簡単に歌がうまくなるボイストレーニングの方法をご紹介します。特に歌を歌うことを意識して歌を歌いながらできる簡単なトレーニングを紹介します。
まずは、鏡に向かい、口を大きく開けてアーと声を出してみて、舌がさがっているかどうか確認します。
もし、舌がさがっていなければ、空気の通り道がせまくなるので裏声がうまくだせませんので、舌をさげるようにしながら歌います。
次に、腹式呼吸ができるようにトレーニングします。
まずはお腹を出したり引っ込めたりして横隔膜を上下させることにより呼吸します。その時には鼻で吸い、口で吐き、また口で吐いてからゆっくりと吸うことを意識する必要があります。
さらに意識せずに日常的に腹式呼吸を行うことが出来るように、口でゆっくりハーと息を吐き、フッフッフッと息を吐き続けてフーとすべて息を吐ききるまで続けます。次に、鼻からなるべくゆっくり息を吸いこみます。
これで、腹式呼吸ができるようになります。
腹式呼吸ができるようになったら、舌を下がった状態で腹式呼吸を使って低い音から声をしっかりと長く出します。高い音だと舌が上がってしまう可能性があるので、まずは低い音から行うことが重要です。
あくびをするようなイメージで10秒間続けることが出来るようになるまで行います。
高音を出すには鼻に通り道を作ることが大事なので、口を閉じ、腹式呼吸で鼻孔に向かって強めに息をあてます。口を開けたまま声を出すとすぐ苦しくなるところが閉じた状態で鼻孔に強く鼻を当てて音を出すハミングを半音ずつあげていきながら行い、ハミングがうまく出来るようになったらハミングから口を開けた発声に変化させながらでもできるようになるまで練習します。
次に地声から裏声にうまく変えれるようにさきほどの腹式呼吸で鼻孔に向かって強めに息をあてる練習を、地声と裏声のさかいめの音階で繰り返し練習し、自然に地声と裏声を変えることが出来るまで練習します。
次に横隔膜を腹筋でハッハッハッハッとハンマーでたたくように動かし、短いブレスをとりこむことができるようになり、短い休符で息ができるようになるので、息が苦しくなるのを防ぐことができます。
以上で簡単に歌がうまくなるボイストレーニングの方法は終了です。ひとつひとつの練習のそれぞれが、歌を歌う際のそれぞれの場面で役に立つものなので、毎日練習後に課題曲を決めてその曲を歌ってみて違いを感じとることが成長につながっていくので、それもあわせて行なってみてください。

ボイトレは、高いハードルではないので、気楽に利用してみましょう

あなたは、スクールに行って専門のトレーナーに教えてもらわないと、ボイトレができないと思っていませんか?
たしかに、プロに教えてもらうと弱点をアドバイスしてもらえるので、上達が早くなることはあります。
しかしながら、そんなにお金をかけなくても、自宅でカラオケを行える方法があるので試してみるのも一つの方法です。
このように多くの情報が行き渡った時代では、ボイトレのノウハウを、プロの歌手を指導したことがあるトレーナーが公開しています。
そのため、そこに基本的な方法が示されているので、それをベースにして練習を行えばよいのです。
自宅で防音設備が整っていれば、自宅でボイトレするのもよいでしょう。
もしそれができなければ、カラオケに行くと遠慮せずに声を出せます。
カラオケは練習のためには最適で、しかも平日で昼間なら非常に安い料金で利用できるので、スクールに行くよりも大きく費用を削減できます。
プロのトレーナーが実際に教える自宅で行えるボイトレの方法は、インターネットなどでも紹介されています。
また、詳しい内容についても紹介されているので、試してみるかどうか、考えてみてもよいでしょう。
ボイトレのスクールが近所にない、あるいは高い授業料を払うのは厳しい、というような方にとって、自宅やカラオケで練習する方法はうってつけでしょう。
プロの歌手になるのでなければ、この方法で十分でしょう。
ほとんどの方にとって、本格的なボイトレは、縁がないというような印象があるのではないでしょうか。
ボイトレは、プロを目指す人だけが関係する所と考えている人も多いはずです。
しかしながら、ボイトレは本来なら必ずしもマンツーマンで教えてもらわないといけないものではなく、専門のスクールに行くことが必要なわけでもありません。
基本的に歌唱力をアップさせる方法であるため、特殊なものではないのです。
したがって、その一部のエッセンスを取り出すことによって、音痴を直すために必要な方法だけを取り出すことができれば、上級者のためのレッスンを作ることも可能です。
プロの人がコントロールしながら行うべき練習だけではなく、自宅で行えるレッスンもあります。
ボイトレは、本当は特別なものではなく、歌が上手くなりたいと思うのであれば、誰でも利用できます。
今までに実践と研究が行われているため、自分で練習をするよりも格段に効率を上げることができるので、成果を短期間で達成するためにも役立ちます。
ボイトレは、高いハードルではないので、気楽に利用してみましょう。

ボイストレーニングを始める前に

・ボイストレーニングってなに?

まずはじめにボイストレーニングとはなんでしょう?

カラオケ教室に広告が置いてあるし歌の練習かな?とか
けど役者志望のあの子が受けたって話も聞いたから演劇の練習方法なんじゃないの?とか。

基本的に人に合わせた発声方法の練習と考えてもらっていいでしょう。
発声練習などとも言いいますね。

・何の為にボイストレーニングってあるの?
ボイストレーニングとは発声練習です。
つまりは声を出す事が目的なわけですね。
正確に言えば理想の声を出す為に練習する事がボイストレーニングの目的であるわけす。
例えば歌が上手くなりたいなら高い音域を出せるようにとか音程を上手く取れるようにとか
生歌で迫力を出す為に声量を大きくしたいとかなんて事もありますね。
役者さんなら舞台で通る声を作るためにはどういった発声方法が必要なのかとか、聞き取りやすい声ってどういう声なの?
とかこういった感情を表現する為に必要な発声ってどういったものかとか。

・方法論はたくさんあります。
方法論はたくさんあります。
一言でボイストレーニングといっても声を出す目的というものはソレこそ何種類も存在するのです。
カラオケやバンドで歌を披露したいとか演劇や舞台で声を出したいとかだけではなく就職活動の面接ではっきりとした受け答えをしたいとか愛の告白をしっかりとした声で伝えたいとか。
歌に用いる発声方法と面接に用いる発声方法とではやはり違いがありますから、
ボイストレーニングを始める前には自分が何を目的にボイストレーニングをしたいか考えてその上で相談しましょう。

・ボイストレーニング始める前に
ボイストレーニングを始める前にすべき事、というほどではありませんがしたほうがいい事があります。
ストレッチです。
ここで何故ストレッチ?と感じたかたもいるかもしれませんが声を出すって結構体力を使うのです。
試しに一分ほど声を出し続けてみてください。
大きな声でなくてもいいですから思いのたけを呟いても只あーあーと声を出すだけでもいいですから。
結構疲れるでしょう?
これから練習するというのに凝り固まった体ではいろいろと不都合ですし余分に体力を使ってしまいます。
軽くでもいいですから体を軽くして挑みましょう。
それから体力づくりの事も考えてみてもいいかもしれません。
先ほど言ったように声を出すというのは結構体力を使うものです。
基礎体力は無いよりもあったほうがよいでしょうね。
そのほうが健康にもよいですし。
ではこれからよいボイストレーニングを始めてみてください。

ボイストレーニングでビブラートを身につける

腹式呼吸などの基礎がある程度身についている方は、いい声を出して上手に歌を歌うことができます。その美しい歌声を、さらに美しくするための技術がビブラートです。ビブラートとはある音を伸ばしながらその音を揺らすことで、オペラ歌手などがよく使う技術です。このビブラートのトレーニング方法は、まず基本の高さの音を発音します。その次に半音下げた音を発音します。そしてまた基本の高さの音を発音します。これをゆっくりと繰り返していきます。簡単に言うと、「アー」とゆっりと発音し、そのまま半音下げて「アー」と発音し続けます。そしてそのままもとの高さに音を戻して「アー」と発音し続けます。これを繰り返していくのです。注意すべき点は、音の高さを変化させるときに、切らずに「アー」と発音し続けます。そして「アー」と言うスピードを少しづつ速めていきます。最終的にスピードを始めの2分の1程度の速さにします。このトレーニングによってビブラートは身につきます。しかし中にはビブラートの感覚がなかなかつかめないと感じておられる方もいるはずです。そのような方は声を出しながらお腹を軽く、細かく押してみると感覚がつかめます。これによってビブラートで声を震わせているときに、横隔膜がどのような動きをしているかが理解できます。またビブラートを速く行うことに困難を感じておられる方は、犬が暑い日に行うような呼吸法を行うビブラートのトレーニングがおすすめです。犬は暑い日に「ハッハッハッハ」と呼吸します。この要領で「ハッハッハッハ」と息を弾ませながら発音していきます。多少音が切れてしまっても問題ありません。しかし大切なのは最初に述べたビブラートのトレーニングと平行してこのトレーニングを行うことです。この犬の息を真似たトレーニングを行うことで、速いビブラートの感覚をつかむことができますし、横隔膜を鍛え、速いビブラートを可能にします。しかし発音しているときに息や音が切れてしまっては、美しいビブラートにはなりません。それで音を切らずにビブラートを行うためには、最初に述べたトレーニングが必要なわけです。ビブラートがある程度できるようになったなら、今度はビブラートのかかった歌を聞き、それをまねるようにします。このようにすることで美しいビブラートのかかった歌声をマスターすることができます。ワンランク上のボイストレーニングで、自分の歌声をさらにレベルアップさせるのはいかがでしょうか。

上手く歌える為にする初心者ボイストレーニング

ボイストレーニングを始めて見たいという方は
プロになる為という方はもちろん多いですが、カラオケをちょっと上手く歌えるようになりたいので、無理なく訓練してみたい、今より少しだけでいいから声を上手く出してみたいという方は多いです。

打ち上げや飲み会で、ブームが去ったとはいえ、カラオケは身近な存在にかわりないですから、行く機会も多いでしょうし、ちょっとだけ上手く歌えたり、声を出す事に自信がつけば、場が楽しくなり、周りが楽しむようにする余裕が出てきます。

ボイストレーニングというものを難しく捉えず気楽に訓練する方法は沢山あるので、肩の力を抜いてトレーニングしましょう。

ボイストレーニングは呼吸が基本になります、呼吸をコントロールし喉で声を作るというより、呼吸を無駄なく声に変えていく感じです。

歌を歌う時は、腹式呼吸でお腹から声を出せという表現がありますが、いまいち解りにくいと思います、特に専門家の話を聞く程余計にややこしくなったりしますが、あれはお腹から出すというよりも、肺に沢山空気を入れて息を作る事です。

胸で息をすると、肩が上下します、これは肺にあまり空気が入って無い状態なので、息の量が少なく声に変えるには非効率的です。

人間は意識しないと、空気が入る肺というものが小さく感じているみたいで、実は肺というのは肋骨全体分位ある巨大なものです、上は鎖骨の下くらいから、下はミゾオチ辺りまで広範囲で、この肺全体に空気をいれるようとすると、内臓が下に下がる感じになり、お腹が膨らみます。

この肺の大きさを意識すると言うのがとても重要になりますが、この肺を一杯使って呼吸する事自体、体中に酸素を巡らせて健康にも非常によく、姿勢までよくなるとされてます、猫背治療でも呼吸は大切で、根本は呼吸が浅い人が多く、大抵胸式呼吸で腹式になっていません。

歌を歌う時は呼吸と姿勢はとても大切ですから、この肺を使った腹式呼吸を行えるようになるのが、ボイストレーニングの初歩です。

腹式呼吸には周辺の筋肉を使うので、筋トレで作る筋肉ではなく、内部筋肉は呼吸で鍛える事が出来、ボイストレーニングでその筋肉を鍛えれば、より声が出やすくなります。

トレーニングとしては、自分の出しやすい音程にし、どれ位長く声が出せるか?音量調節したり、最初と最後で音量が変わる事が無い様にしましょう。

この時、声は喉で出さず、深い呼吸でお腹から出す様に意識します。
最初は10秒位で短くてもOKです、しっかりと出す事を続けて練習していけば、無理なく長く安定した
声が出せるようになっていきます。

小さい声から徐々に大きく、逆に小さくを繰り返してみます、少しづつ音量変化の時間を長くしていきます。

慣れない間はトレーニングしすぎて喉を痛めてしまうので、最初は10分位でも良いので、呼吸を声に変える感覚を掴んでいきましょう。

必ず歌でも話声でも声が出やすくなっていきます。

ファルセットをマスターすると感情に訴える歌が歌える

ファルセットとは、声帯を開き気味にし、息漏れさせた裏声のことです。
ファルセットが出せると、感情に訴える繊細な声を作ることができます。
息漏れが多く、ソフトで声量も控えめ。これがファルセットです。

高音の発声法と思ってしまいますが、音程とは関係なく、
開き気味になっている声帯の状態を指す言葉です。

ファルセットのとき声帯は、開き気味になっているため、多量の息が流れ込み、
声帯の端だけが振動しています。

ソフトな裏声なので、簡単に出来そうに思ってしまいますが、
実は歌うときに、かなりのパワーを必要とします。
横隔膜の筋肉の訓練が出来ていないと、ファルセットはうまくできません。
ファルセットを覚える前に、まず腹式呼吸法や丹田呼吸法をマスターすると良いでしょう。

ファルセットを歌うには、パワーが必要と言いましたが、
肩や喉に力が入っていては、ファルセットは歌えません。
全身をリラックスさせることが重要です。

ファルセットを出すときは、頭の後ろの方を響かせるようにしてください。
その際、喉は1本の筒のようなイメージで、そこを空気が通り抜けるような感じです。
その声を後頭部に当てるようにして発声します。
その感じで「アー」と裏声で声を伸ばしてください。
そのまま徐々に力を抜いていき、声を息漏れさせていきます。
音が、頭を抜けて上空に舞い上がっていくようなイメージです。

声を息漏れさせるかさせないかは、声帯の開け閉めで調整されます。
声帯を閉じれば声は響き、力強くなります。
反対に声帯を開けると声は息漏れし、弱々しくなっていきます。

ファルセットをうまく出すには、
裏声の状態で声帯の開け閉めを自在にコントロールすることが肝心です。

喉や首、肩、お腹に力が入っていると、美しいファルセットは出せません。
ファルセットのとき声帯は、薄く伸びている状態になります。
声帯が縮んでしまっていたら、ファルセットを出すことはできません。
声帯を薄く伸ばすためには、全身をリラックスさせた状態でなければなりません。

裏声には、ファルセットのほかに、ヘッドボイスとホイッスルボイスがあります。

ヘッドボイスとは、芯がある強い張りのある声のことです。ヘヴィメタルの歌い方です。
ヘッドボイスは頭蓋骨に響く声です。叫び声とは違います。

ホイッスルボイスとは、超高音の声のこと。マライヤキャリーのような声をいいます。
声というより、声帯の隙間から出る音のイメージです。

声の響きを訓練するのにハミングの練習は最適ですが、
ハミングはファルセットではありません。

ファルセットが出来るようになると、より感情に届く歌が歌えるようになります。
声帯の開け閉めをうまくコントロールして、いろいろな声質を出せるように練習してください。