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喉に負担いらずの発声をボイストレーニングで

カラオケをすると数曲で喉が痛くなって来たり、声がかすれたりする人が多いです。
それは、歌う際に間違った声の出し方をしているからであると言えるでしょう。

プロの歌手は、数時間にわたってコンサートをしていても、最後までパワフルな声量と魅力的な声質を維持していることが多いです。

一度のコンサートでは、20曲近く歌うこともありますし、全国ツアーなどによるハードなスケジュールに耐えられるのも、正しい発声方法を身に着けていることが理由です。

歌手や俳優さんなどはボイストレーニングを経験していることが多く、喉に負担をかけない良い発声をしています。

ボイストレーニングで、プロのように素晴らしくてタフな声を手に入れましょう。

声を出すにあたって、滑舌というものは付いて回ります。
滑舌が良くないと、歌っていても歌詞を相手に伝えづらいですし、メリハリのある歌から離れてしまいます。

滑舌を良くするためには、表情筋をトレーニングすると良いでしょう。
早口言葉などで、イ行が出てくるときに、口が横に開いていない人は表情筋が弱い可能性が高いです。

歌を上手く歌う際には、感情をこめたり声の雰囲気を明るくしたり、表現力において気を配ることが多いですが、それには表情筋が大事になってきます。

笑った顔をすると口角が上がりますし、怒った顔をすると、唇が突き出たような怖い顔になります。

表情筋をトレーニングするには、鏡を見ながらいろいろな表情をしたり、口角を上げたまま数十秒間表情を変えないといったものがあります。

表情筋をほぐすためには、口角を左右3回ずつ上げて、口をすぼめた後大きく開く体操などがあります。

毎日少しずつ表情筋を鍛えて、豊かな表現力に富んだ歌声を手に入れましょう。

また、滑舌を良くするためには舌の柔軟性を身に付けることも大切です。
テンポが早い曲や、歌詞が多い曲などを歌う場合、無意識のうちに舌に力が入っていることが多いです。

また、高音を出す時には、舌の根元が上がってしまうことが多いです。
声の響きをさまたげてしまいますし、喉を痛める原因となります。
舌を脱力して舌根を上げないようにすると、喉の奥の空間が確保されるので、少しのパワーで大きな声を出せるようになり、喉にダメージを与えにくくなります。

そして、正しい発声では喉が力んでいないことが大事です。
よくカラオケなどでは声量を確保しようとするあまり、口先で発声してしまう人が多いですが、喉の力みに繋がります。

喉仏を下げるようにして、普段しゃべるときよりも口の奥の方から声を出すことで、リラックスした状態で歌唱を楽しめます。

ボイストレーニングは顔が命!

はじめてボイストレーニングを始める際に大切なこと。
それは、まず鏡で自分の顔をじっくりと観察することです。
タイトルにある「顔が命」とは、決して「容姿」のことではありません。
重要なのは、あなたの顔や表情を作っている「表情筋」です。

テレビなどで、歌の上手な歌手を見ることがあると思いますが、歌の上手な歌手の唄っている様子をよく観察してみてください。
おそらく、顔の表情を変えずに唄う歌手はまず居ないでしょう。
音程や音域、ビブラート、ファルセット、こぶし、リップロールなどのテクニックも、この表情筋が左右しているといって良いでしょう。
表情筋の硬い人のボイストレーニングの様子を観察すると、声の抑揚や柔らかさがなく、平坦で単調な印象を受けることがよくあります。
これば、表情筋が作り出す、音の出口が硬さによるもので、表情筋のストレッチにより音の出口を柔らかくすることで、受ける印象がガラリと変わるんです。
ボイストレーニングでよく指導させれる、体幹の筋肉を鍛えることは、腹式呼吸などがスムーズとなり声量を大きくすることが出来ますが、滑舌の良さや音域、テクニックなどはやはり表情筋のやわらかさなくしては得ることが難しいといえるでしょう。
この表情筋のストレッチですが、実は自宅でも簡単に出来ます。
1.目と鼻、口を大きく開き、次にくしゃっとした顔にすべてをすぼめる。
2.1で行った開く→すぼめるという運動を目→鼻→口、口→鼻→目の順番に開いてすぼめる
これだけです。この運動を1日10回2セットくらいで結構です。
最初は、普段は動かしていないこめかみなども動いて気持ちよさを感じると思います。
そして、意外と普段は表情筋をあまり動かしていなかったことに気が付くと思います。
余力があれば、この運動の後に、舌の体操もよいと思います。
舌を出して、上下左右にしっかりと動かしましょう。
実は、表情筋と舌を良く動かすことで、発声のほかにもう一つメリットがあります。
それは、唾液の分泌です。唾液の分泌は、顎下腺や舌下腺などによって促されますが、このストレッチによってこれら唾液腺が刺激され、唾液の分泌で口腔内を潤わすことが出来るからです。
口腔内の乾燥は、声帯や器官にダメージを与えます。唾液によって、声や呼吸がスムーズに通るために、口腔内の乾燥を防ぐことが出来るんです。
ボイストレーニングでは、ただ声を出すことだけにとらわれず、表情筋、口腔内、器官、声帯など、自分自身を「楽器」と捉えて、お手入れしてやることが大切ですね。