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腹式呼吸を手に入れて楽しく歌おう

カラオケなどで他人の歌を聞いた時に、それが上手いか下手かの差が感じられるのは、やはり腹式呼吸の有無による。
私の直感では、腹式呼吸ができている人の歌声は心地よく聞こえ、すんなりと心地よく聞いていられるが、喉で絞り上げた歌い方をする人の歌声というのは、聞いていてなかなか心地よいものではない。

さらには、カラオケが苦手、歌うのが嫌い、自信が無いという人には腹式呼吸ができておらず、思うように歌えないという人がほとんどだと思う。
学生の時、あまり歌が上手ではなく、本人も嫌いであった友人が、ある日どこかのタイミングで腹式呼吸を覚えたがために、見違える程歌がうまくなり、EXILE程度なら普通に歌っている友人もいる。そのくらい、腹式呼吸の有無は大きい。

では、どのような状態が腹式呼吸ができている状態なのでしょうか。
慣れないと実感しにくい部分ではあるが、たとえば男性の場合、極端に低い声を出した時は腹式呼吸を使えていることが多い。

合唱で言えばテナーではなく、バスのパートに当たるような、普段の地声よりもとりわけ低い声を出している時である。
イメージしてみると分かると思うが、低い声を出しているときは、喉を開いてお腹から口まで直接空気を吐いているような感じが実感できると思う。
この状態が腹式呼吸であり、これを上手に使うと歌がうまくなる。

小学生くらいの頃、音楽の授業などで1度くらいは経験があると思うが、口に割り箸を挟んだ状態で歌うという方法は理にかなっていると言える。
あの状態だと奥歯と奥歯がくっつくことなく発声をするので、いやがおうにも腹式呼吸を使っている。
このような経験を思い出しながら、腹式呼吸を練習すれば身につけることが可能だ。

あと、良く言われる方法だが、ペットボトルを口に加えて吸い込む方法も有効だ。
ペットボトルは当然ながら固いので、腹式呼吸を使わずして吸い込むのではペットボトルがへこまないのだ。
歌を歌うときに長く息を持たせ、ペットボトルを吸い込む時のような方法で一気にブレス(息継ぎ)をすることで、良い歌声のまま歌い続けることができる。

息を吐く時のイメージは風船をふくらませている時が同じような呼吸方法が必要になる。
練習としては、声を出しながら風船を膨らませる練習などが良いだろう。

これらは、実際には慣れとも言えるが、カラオケに行くたびに意識をしているだけで、全く意識をしていない場合とは異なるので、歌がうまくなりたいと願う人は是非実践してみてほしい。

ちなみ腹式呼吸を操れるようになると、ビブラートをかけるのもお腹でできるようになりますので、歌唱の幅も広がり、より一層歌くことが楽しくなると思います。
歌が上手に歌えるようになると、歌っている自分自身も楽しく、気持ちよくなるので、頑張ってください。