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ボイストレーニングにおいてポイントとなる発声法についてご紹介します

歌を習おうと思ったり、歌を勉強しようと思ったりしたことがある方は、ボイストレーニングということを聞いたことがあるのではないでしょうか?
では、ボイストレーニングとは、どのようなものなのでしょうか?
ここでは、ボイストレーニングにおいてポイントとなる発声法についてご紹介します。
ボイストレーニングやボーカルレッスン時の参考にしてください。
日本人は、外国人のように、普段から深い呼吸をしながら話すというようなことを行っていません。
そのため、日本人は、どうしても歌を歌う時にのど声(地声)を使いすぎてしまうような傾向があります。
例えば、ギターの場合で言えば、体がボディーである共鳴体になり、咽頭部分がギターの弦ということになります。
ギターは、弦だけでも音を出すことができますが、音の広がりということは期待できません。
このことは、声の場合でも同じようなものです。
私達が声を出す場合には、最初に呼吸を行ってから空気が肺に入っていきます。
吐き出す呼気によって、喉仏の中にある声帯が振動して原音が生まれてきます。
この際の原音は、喉頭原音と言われており、ほとんど聞こえない程度の、響きが無い小さな音なのです。
この喉頭原音が、口腔(口の中)や喉頭(喉の中)や鼻腔(鼻の中)などの共鳴腔で共鳴して、増幅されるので声になって、歯や舌を使って調音されて言葉が生まれてくるのです。
鳴腔の形が人によってそれぞれ違っているので、声に個性が存在するようになるのです。
逆に共鳴腔の形が似ている場合は、声が似てくるようになってきます。
この共鳴の効率をよくすることにより、より抜けが良くて響きが深いような声を生み出すことが可能になってきます。
ここでは、私たちが普段よく使っているような鼻歌やうなずきのときの、のどに負担が少ない声を眉間の共鳴を感じながら実感していただくことです。
もっと響きが深い声を出すのには、口腔、喉頭、鼻腔に声を効率良く共鳴させることが必要です。
しかしながら、ほとんどの人が思っているように使いこなせていないというもの、それが鼻腔共鳴なのです。
また、鼻腔共鳴をよく鍛えることは、高音域を発声するための重要なベースになります。
ベースとなるような裏声を、まんべんなく低い音域から高い音域までよく鍛えておきましょう。
そうは言っても、やはり地声をトレーニングするということも疎かにしてはいけません。
声種は、鍛えないと衰えてくるし、また伸びて行かないからです。

ソプラノのボイストレーニング

ボイストレーニングといいますと、クラシックからゴスペル、ポップス、カラオケ、演歌、民謡、役者、はたまた魅力的な話し方まで、いろいろ種類があるかと思います。

わたしは学生時代にボイストレーニングに通っていたことがあります。クラシックのボイストレーニングです。合唱サークルに入っていまして、そこに指揮者としてお願いしていた先生のところに行ってました。もちろん、自主練習やサークルでの練習も行なっていました。パートはソプラノです。

だいぶ昔の話になりますが、思い出しながら書いてみますね。

わたしたちの場合、腹式呼吸で学びました。でも女性って、なかなか腹式呼吸が難しいんですよね。日常生活で心がけるのが一番いいのですが、どうしても胸で呼吸していますね。わたしたちは、腰の後ろに浮き袋がついていると思って、そこに空気を入れるように、と教えてもらいました。まるでカエルかなにかみたいですが、大きな浮き袋を想像するんです。で、そこに息を吸い込んで入れる。そうすると、腰を触っていると、ウエストが膨らむのを感じます。お腹の前のほうじゃなくて、腰の後ろのほうを意識するんです。そうすると、息が深く吸えているのが感じられるんじゃないでしょうか。

高い声を出すためのコツですが、口の上のほうを奥まで触っていくと、軟らかくなったくぼみがあるかと思います。そこは軟口蓋と言いまして、そこを上げて発生するように学びました。そうすると、口の中も大きく開き、頭に共鳴したいい音が出るようになります。最初は感覚がつかみにくいかと思いますが、触ったりして意識してみてください。ちょっとオエッってなりますが…それから、舌は反対に口の舌のほうへ下げます。いわゆるあくびの口ですね。喉から口へ出る息の障害物をなくすと、ダイレクトに声が出てくるようになります。練習していくと、自分の意志で上げ下げも出来るようになりますよ。内科に行って口の中を見せるとき、よく見えるとほめられちゃいます。

歌っていると、喉仏が動いているのが分かると思います。特に高い声を無理して出そうとすると、喉仏に力が入り、上に上がって来て、詰まった感じになるかと思います。喉仏は脱力して、上に上げないようにしてみてください。反対に低い音を出していくと下がっていきます。位置が下がると、声の音色が変わります。ですので、なるべく位置が変わらないよう、発声するのが地声にならないコツです。まあこれは、ソプラノの発声法ですね。アルトだと、常に下に下げておくんだと聞いたことがあります。