ボイストレーニングをしようと考えるなら、腹式呼吸は大切な要素です。
まずはボイストレーニングの基本となる、腹式呼吸について書いていきたいと思います。
背筋を伸ばし足を軽く開いて、姿勢を作ります。
お腹に手を当てながら、お腹の空気を出すように意識して、息を吐きます。
その時に、お腹が凹むのを感じて下さい。
息を吐ききったら、今度は鼻からゆっくりと空気を入れていきます。
お腹の中に、たっぷり新鮮な空気を送り込むイメージです。
お腹が膨らむのを感じて下さい。
十分に吸ったら、数秒間とめて、その後自然に息を吐き出します。
これを10回程繰り返します。
一日数セット行う事で、腹式呼吸のトレーニングになります。
時間がある時に、こまめにするように心がけましょう。
複式呼吸ができるようになれば、その呼吸法を利用して発声練習をします。
ゆっくり大きく息を吸い込み、「あー」と出せるところまで声を出し続けます。
この時のポイントが、声が揺れないように、一定に出せる声の大きさを心がけます。
「あ」が終われば「い」「う」と言う風に、ア行を全てやります。
腹筋が鍛えられ、だんだんと長い時間声が出せるようになります。
これがロングトーンという発声練習です。
ロングトーンと同時にスタッカートも練習しましょう。
スタッカートは、「あっあっあっ」と声を短い間隔で切りながら発声します。歯切れ良く、リズムにのって発声しましょう。
基本のロングトーンとスタッカートに慣れてきたら、クレッシェンドとデクレッシェンドで、変化を付けてみましょう。
クレッシェンドは「あー」言う時に、段々と声を大きくしていきます。
最初は10秒ぐらいかけて、慣れてくれば、30秒ぐらいかけて行います。
デクレッシェンドはその逆で、段々と声を小さくしていきます。
これを混ぜながら、何度か繰り返します。
どちらかを短くしてみたり、長くしてみたり、色々とアレンジもできます。
最後が、これらの腹式呼吸、発声練習に加えて、リップロールとタングトリルも加えていきましょう。
リップロールは、唇を軽く閉じて声を出し、唇をふるわせる事です。
唇が濡れていた方が上手くいきます。
タングトリルは、「ラ」の発声の状態に舌先を巻きます。
その状態で息を吹くと、舌がふるえます。
慣れてきたら、タングトリルをしながら声を出すようにします。
リップロールもタングトリルも、発声練習には欠かせない要素です。
最初は難しいかもしれませんが、練習して習得できるように頑張りましょう。