Monthly Archives: March 2013

ボイストレーニングの基本について

“歌をうまく歌うために、あるいは役者さんがより声を届かせるためなどにボイストレーニングは行われます。
ボイストレーニングとはひとそれぞれに合った発声法を実現し行っていく発声練習のことです。

「声を出す」という発声全般についておこなわれ、より専門的に、喉や舌の使い方などのテクニックや発音そのものの訓練なども行ったりします。

ボイストレーニングにとって一番大切は基本はその呼吸法にあります。
まず「腹式呼吸」をマスターすることが重要です。
私たちが普段行っている呼吸法は「胸式呼吸」です。
「腹式呼吸」と「胸式呼吸」のちがいは、簡単に言うと、息の入り方に違いがあります。
「胸式呼吸」は肺の上のほうに息が入ってくる感じで、「腹式呼吸」は肺の下側に息が入るようなイメージです。
つまり横隔膜の動きを伴うのが「腹式呼吸」なんです。

ボイストレーニングをする時の腹式呼吸を行う姿勢は、なるべくあごを突き出さずのども窮屈にさせないようにすることが大切です。
胸を軽く張り、せなかも腰も伸ばすようにします。
頭のてっぺんを上から引っ張ってもらっているような感じで立てば、自然と背中が伸びて理想的な姿勢になると思います。

腹式呼吸はまず、体のちからを抜いて、先ほど述べたような姿勢で正しく立ちます。
一度軽く息を吸って、自然に吐きます。
お腹に手をやって腹式を意識します。

自然に息が出たら、次はお腹をゆっくりとへこませるようにしてもう一度口から息を吐きます。
その息を吐ききったところでさらにもっと息を吐き、十分に息を出し切ります。

次は息を吸いますが、吸うときは鼻から吸って口から吐くのが基本です。
コツとしては鼻から吸ってその息がおへそを通り下腹部まで入っていく感じで吸います。

充分吸ったら、数秒間息を止めます。
その後、力を抜いて自然に息を出し切ります。

これを10回くらい続けて行いワンセットとして、2〜3セット毎日行います。

毎日行うことが大切です。

次にボイストレーニングですが、専門的なトレーニングではなく自宅で簡単にできるトレーニングもあります。

歌う曲は自分の好きな曲でいいです。できれば歌詞も曲も暗記できているものが良いです。

まずその曲をハミングで歌います。
次に自分の一番小さな声で歌います。
だんだんボリュームをあげて歌っていき、最後は自分の一番心地よいと感じる声の大きさで歌います。
10分ごとにお水などでのどを潤してください。
30分くらい続けたら終わります。これは喉の調子のよくないときは止めましょう。

ボイストレーニングは基本の積み重ねでもありますのでリラックスして楽しく行うことが大切です。

ボイトレレッスン

私の行っているボイトレを流れに沿って紹介していきます。

1、自分が一番、出しやすい高さの声で何秒間声を出し続ける事ができるかやってみる。
(常に一定の音量になるように。声が震えたりしない事。最初は10秒くらいから初め、最終的には30秒くらいまでできるようになって下さい。声が続かないからといって絶対に喉を絞めて調節したりしない事、トレーニングの意味がありません。
最初は10秒でも精一杯なはずです。喉をしめてできたり、声が震えたり、音量が最初と最後で変わってしまっては意味がないので注意してください。全てお腹でコントロールする必要があります。)

2、今度は段々、声を大きく出していって下さい。(いわゆるクレッシェンド。滑らかに。突然声の大きさが変わったりしない事。声が震えたりしない事。喉で調節しない事。最初は10秒くらいからはじめ、30秒くらいまでできるようになってください。)

3、今度は段々、声を小さく出していって下さい。(いわゆるデクレッシェンド。滑らかに。突然声の大きさが変わったりしない事。声が震えたりしない事。喉で調節しない事。これも最終的には30秒くらいまでできるようになる必要があります。)

4、声を段々、大きく出していったあと、途中から段々小さくしていって下さい。(10秒、20秒、30秒とそれぞれでやってみる)

5、声を段々、小さく出していったあと、途中から段々大きくしていって下さい。(10秒、20秒、30秒とそれぞれでやってみる)

6、今度は声を大きくしていくほうと小さくしていくほうの時間を変えます。
声をだんだん、大きくしていくのに10秒、声をだんだん、小さくしていくのに15秒というふうに、声を大きくしていくのと小さくしていくほうの時間をそれぞれ異なる時間で自分で設定して先ほどの4と5をやってみる。(例;声を小さくしていくのに5秒、声を大きくしていくのに15秒。 声を大きくしていくのに13秒、声を小さくしていくのに7秒。など色々なパターンが考えられます。自分でそれぞれ時間が最大で合計30秒になるまでの範囲で自分で時間を設定してやってみてください。)

7、時間があれば1〜6を繰り返してやる

声が震えたりしてはいけません。といっても最初のうちは10秒だけでも声を維持させる事が難しいはずです。
だんだんとトレーニングを続け、最終的には30秒間くらいできるようになりましょう。
出来る人はそれ以上やってもいいですが、時間を増やすあまり、喉で声を調節するようになっては意味がないので最初は10秒くらいから初め、だんだんなれていくにつれ時間を増やしていくといいでしょう。

尚、喉で声や息を調節してはだめです。うまくできないのはすべてお腹の責任と考えるのです。お腹を使ってうまく声を維持させてみて下さい。

いい声を出すための腹式呼吸トレーニング

呼吸というものは人間が生まれてから自然と行われているものではありますが、いざ、沢山の息をコントロールしようとなるとうまくできなくなる人は多いと思います。
ある程度意識的に身体に息を溜め込み、吸ったり吐いたりしていくトレーニングも必要と思います。
そしてこの息をコントロールする事は腹式呼吸でリラックスして歌える事にもつながります。
また、このトレーニングは息の調節には口や喉を使ってはいけません。
例えば口を閉じ気味にして息の量を調節するのは駄目です。
全てお腹で息の量をコントロールするようにします。

1、息を5秒間かけてお腹に空気が沢山たまるまで吸って下さい。(最初と最後で吸う息の量が均等になるように)

2、それができたら今度は時間を延ばして10秒間、20秒間、25秒間かけて時間をかけてゆっくりお腹に空気が沢山たまるまで吸ってみて下さい。(急にやると酸欠になるかもしれません。無理はしないように。0〜25秒の間で自分で時間を設定してやっていいです)

3、今度は吸うのではなく、吐きます。息を10秒間、20秒間、25秒間かけてそれぞれ吐いていってください。(常に息の量が均等になるように。0〜25秒間の間で時間を自分で設定してやってよい。)

4、今度は吸うのと吐くのを続けてやってみましょう。深呼吸して息がお腹にいっぱいになるまで吸った後、すぐには吐き出さずに2秒間息をとめたあと、ゆっくり息を均等に吐いていきます。このゆっくり均等に吐いていく時の時間は自分で0〜25秒くらいの間で自分で設定してやってかまいません。(なるべくゆっくり均等に吐けるように。)

5、深呼吸して息がお腹にいっぱいになるまで吸った後、3と同じようにすぐには吐き出さずに4秒間、6秒間、10秒間とそれぞれ息をとめるほうの時間も自分で設定してみて、その後ゆっくり息を均等に吐いていきます。(なるべくゆっくり。均等に吐いていく時の時間は3と同じよう自分で0〜25秒くらいで設定してやっていい。)

6、深呼吸で息を5秒間かけてお腹にいっぱいになるまで吸ったあと、今度は息はとめずにすぐにそのまま息を吐き始め、息を5秒間、10秒間、20秒間、25秒間かけてそれぞれ完全に吐ききって下さい。(均等に吐いていく時間は同じように自分で0〜25秒間くらいで設定してやっていい。

7、今度は吸うほうの時間もかえてみましょう。息を吸う時間を5秒間、10秒間、20秒間から設定してその設定た時間で深呼吸で息を吸った後、5と同じようにすぐに息を吐き始め、5秒間、10秒間、20秒間、25秒間かけてそれぞれ吐ききって下さい。(息を吸う時間と息を吐く時間はこれまでと同じように0〜25秒間くらいで自分で設定してやってかまいません。)

8、1〜7を時間があれば何回か繰り返して下さい

なれないと酸欠になる危険もあるので無理せず行ってください。

初心者にお勧めのボイストレーニング、リップロール

ボイストレーニングを始めてしばらくすると、
次の様な悩みにぶつかる事があります。

「望んだように高音を出すことができない」、
「なんとか声が出る様になってきたんだけど、声にもう一つ深みがない」
などの悩みです。

初心者から上級者まで、
この様な悩みを持つ方は意外に多いのではないでしょうか。

この様な悩みを解消してくれる基礎的なトレーニングが通称、
リップロールと呼ばれるトレーニング方法です。

一言で説明すると、
唇を突き出して息を吐き、
上唇と下唇をプルプルと震わせるトレーニングです。

まだ小さな子どもだった頃、
よくやった事がある方も多いかもしれません。

しかし、このリップロールには様々なメリットがあります。

まず、子どもが本能的にする遊びと極めて形態が近い為に、
喉の筋肉がリラックスした状態で息を吐き、
発声を行う練習になります。

よくカラオケなど聞く
「頼むから止めて!」と言いたくなる様な、
無理をしている発声方法とは、
正反対の発声方法と言っていいでしょう。

言うまでもありませんが、
無理をして声を出す発声方法は、聞く方がつらいだけではなく、
本人も喉を痛めたり、苦痛を感じるなど、様々な問題があります。

従ってリップロールトレーニングに熟達することで、
声に深みが出るだけではなく、
自然な発声でそれまでよりも高い音域の発声が可能になるのです。

また、リップロールで声に深みが出るのは、医学的な根拠もあるそうです。

ボイストレーニングを少しでも行った事がある方なら、
誰もが喉頭(喉仏)を下げる様に注意された事がある筈です。

初心者はどうしても喉頭が上がりがちになってしまい、
無理をしている声質と言うか、
俗に言うキンキン声が中心の発声になってしまうからです。

ところが、自分の喉頭(喉仏)を触りながら、
リップロールによる発声を行ってみてください。
喉頭はずっと下に下がっていると思います。

つまりリップロールを繰り返し行う事で、
喉頭を下げて発声を行う習慣が身につくという訳です。

では、具体的なリップロールの説明です。

子どもの頃を思い出して、唇を前に突き出し、
息を吐きながらブルブルと唇を震わせてみます。

それができれば、今度は長く続ける練習をします。

子ども時代の遊びと違う事としては、
唇のブルブルと言う振動音が安定的に途切れること無く、
続ける事を心がける事です。

これが可能になると、次に発声と組み合わせます。

呼吸はもちろん、腹式呼吸で行い、
次に音階に合わせる様にステップアップしていきます。

このリップロールトレーニングは
発声前の準備運動としても役に立つので、
覚えておいて損は無いボイストレーニング方法だと思います。

自分で出来る簡単なボイストレーニング

●ボイストレーニングとは?
ボイストレーニングとは、歌手だけではなく、アナウンサーや役者など、
声を出す様々な職業の方が日々行っている、声を出す為の基本的なトレーニングです。

自宅で出来る簡単なボイストレーニング法と、
気をつけたい事柄などをご紹介します。
発声する前には、必ず柔軟運動などをして、
しっかりと体をほぐしておいてください。

●腹式呼吸について
腹式呼吸とは、良い発声をする為に必要な呼吸法です。
これが出来ていないと、無理な発声のために喉を痛めてしまうので、
良い声を出す為に、腹式呼吸を意識して声を出しましょう。

腹式呼吸は、特別難しいものではなく、
普段私たちが深い睡眠に入った時に、自然に行っている呼吸法です。

●腹式呼吸法
まず、鼻からゆっくりと息を吸い込みます。
この時、胸ではなく、お腹が膨らんでいることを確認してください。
少し息を止めてから、
ゆっくりと口から息を吐き出します。
お腹がへこみ、横隔膜が押し上げられる感覚が確認できたら、
きちんと腹式で呼吸できている証拠です。
分かりにくい時は、仰向けに寝転がり、お腹に手を当てて呼吸してみましょう。

●声を出す時の理想的な姿勢
足を肩幅程度に開けて、
頭から持ち上げられているようなイメージで、真っ直ぐに立ちます。
この時、胸を張りすぎたり、顎を引き過ぎないように注意してください。

●基本的な発声練習
姿勢や腹式呼吸が理解できたら、声を出してみましょう。
ただ、いきなり本気で声を出すと、喉を痛めますので、
最初は小さく、だんだん大きな声で発声をしてください。

息を吸い込んだら、
「アー」と息が続く限り発声してみましょう。
だんだん小さくならないように、
同じ太さと大きさの声で発声しましょう。
慣れてきたら、50音全部発声してみましょう。

次に、
「ア、ア、ア、ア、」
というように、短い発声をしてみましょう。
この時、スタッカートをつけて発声する度に、
横隔膜が上下していることを確認してください。
こちらも慣れてきたら、50音発音してみましょう。

●スタミナをつけるために
普通の発声に慣れてきたら、
スタミナをつけるために、ジャンプしながら短い発声をしてみましょう。
なかなかハードですが、声を出し続ける為のスタミナをつけるのに効果的なトレーニング法になります。

これを日々繰り返すことで、
魅力的な声に近づけることができます。
かつぜつ良く大きな声を出すことにより、
明るい印象を与えられるので、日常でも役立たせることが出来ます。

ボイストレーニングにはインナーマッスルが大切です。

ボイストレーニングと言うと、声の専門家がするものと言うイメージが強いです。
歌手、声優、俳優、アナウンサーのように声を出す事、話す事を仕事としている人のためのトレーニングだと思われています。
しかし、現在ではボイストレーニングをする人は様々な業界に拡がっています。
一般的な企業に勤めている人もボイストレーニングをするようになっているのです。
例えば、プレゼンをするような仕事をしている人にとってもボイストレーニングは必要なものとなっています。
声がよく通ると言う事は、それだけで説得力が出てきます。
ボソボソと何を言ってるのか分からない声で話すよりも、お腹の底から湧き出るような声の方が説得力が出てくるのです。
そのため、一般的な企業に勤めている人もボイストレーニングをするようになっています。
また、企業に勤める人だけでもありません。
学生にとっても必要なものと言えます。
学生が社会人になるためには、就職活動をします。
その時面接をする事になるのですが、その面接においてもしっかりとした声で話すと言う事は印象に残るものです。
しっかりとボイストレーニングをした声で話せば、それだけ面接官の印象にも残り面接が成功する可能性も高くなるのです。

このように、ボイストレーニングは声の専門家だけのものではなく、社会人、学生へと拡がりを見せています。

では、ボイストレーニングをする上で何が重要になるのでしょうか。
まず重要になるものは、インナーマッスルを鍛えると言う事です。
声量を上げるためには、このインナーマッスルが重要となります。
声と言うのは、お腹から出した方がしっかりとしたよく通る声になります。
そのような声を出すためには、腹筋のインナーマッスルを鍛える必要があるのです。
腹筋のインナーマッスルを鍛える事によって、お腹を上手に使う事が出来、その結果としてしっかりとしたよく通る声を出せるようになります。
これは自宅でも鍛える事が出来ます。ボイストレーニングをする上ではレッスンに通うと言う事も必要になりますが、自宅で出来るものは自宅ですると効率よいです。
ですから、一番大切であるインナーマッスルは自宅でも気軽に鍛える事が出来るので本格的にボイストレーニングをすると言う前に鍛えておくと良いのです。
鍛え方は、基本的には腹筋運動をする事になります。
しかし、表面の筋肉ではなくお腹の中に力が入っている事を確認しながら腹筋運動をする事によってインナーマッスルが鍛えられますので、お腹の中に力を入れる事を意識しながらしましょう。

ボイストレーニングの種類を知ってみよう

ボイストレーニングというものは、想像ほど難しいものではありません。ボイストレーニングの種類によっては、自宅でできるような簡単なものもあるのです。そこで、歌を上達させていきたいという方は、このボイストレーニングの種類について知っていってみてはいかがでしょうか。一概にボイストレーニングといっても様々な種類があるので、きっと自分でもできるボイストレーニングというものを見つけ出すことができるでしょう。
まず最初に紹介するのは、リップロールというボイストレーニング方法です。このリップロールというのは、高い声を出すうえで非常に有効なトレーニング方法であると言えるのです。どのようなボイストレーニング方法かというと、その名の通り唇を使たトレーニング方法なのです。リップロールは、息を吐きながら唇を振動させていくというトレーニング方法で、生体に圧力をかけて結果高音を出せるようになるということなのです。簡単にできるトレーニングであることから、他のボイストレーニングを始める前の準備としても有効ですし、毎日続けることも容易なのです。そのため、基本となるトレーニングであるともいえるでしょう。このリップロールをすることによって、まずきれいに裏声を出すことも可能になります。これで、声が低いという方でも女性ボーカルの歌を歌ってみたりすることも可能になるのです。また、息がぶれなくなり、自分でコントロールすることも可能になります。このような効果を持ったリップロールを、まず知ってみてはいかがでしょうか。
次に、腹式呼吸の練習をしてみましょう。腹式呼吸も立派なボイストレーニングの一つで、これによって声を安定して出すことができるようになったり、高温を出すことも容易になるのです。腹式呼吸というものはどうやるのかというと、その名の通りまずはお腹でしていくのです。胸のあたりでするのではなく、吐くことに重点を置いて、呼吸をしていくのです。普段から気を付けるようにすることができるので、リップロールと同じように毎日続けていくことができるボイストレーニングであると言えるでしょう。
この他にも、様々なボイストレーニングというものが存在しています。歌を上手にしていきたいという方は、まずはこのような簡単なボイストレーニングから始めてみてはいかがでしょうか。これらをすることによって、基本を押さえることができるようになり、格段に上達していくことになるのです。

ボイストレーニングはスポーツと変わりません。体力とストレッチを行ってください。

ボイストレーニングの基礎で意外と知られていないのが、基礎体力をつけなければならないという事です。
まさか声を出すことで体力を使うことになるなんて、と感じたことはないでしょうか?
ライブをやる場合なんかは必ず体力をつけなければいけません。途中で息切れが起きて、ペースダウンをしてしまっては観客を楽しませることができなくなります。
最後までフルに演奏し切るためにも、体力をつけることは欠かせません。
ストレッチ、マッサージを行うのもボイストレーニングの基礎になります。

基礎体力をつけるというのは、持久力と筋力をつけることです。スポーツ選手と変わらない身体を作るようにしてください。
持久力といえば、ウォーキングやランニングです。水泳なんかもありますが、まずは継続的に続けられるものから始めましょう。
体力をつけるのは長いスパンで見なければなりません。すぐに体力がつくものではなく、最低でも3ヶ月程度は覚悟しましょう。
最初は継続することから始めるので構いません。今日はなんだか疲れているという場合は散歩だけにしておくのも手です。
「急いでやらないといけない」という意識が強いと挫折しやすいので、要注意です。マイペースで長く続けることを意識するのが、持久力をつけるためのポイントです。

筋力はある程度は必要ですが、なくても構いません。
というのも、持久力をつける運動は全身運動であるため、腹筋背筋の力も自然と身につくからです。
なので自分が特定の筋力が異常に弱くて心配である、ということ以外ならやらなくても問題はありません。

とにかくウォーキング、ランニングを継続させましょう。
なにも5キロ走れ、という事を言いたいのではなく、ライブやレッスンの時にバテてしまわないためのトレーニングです。
無理なく、楽しく続けようという意識が大事です。軽くコンビニまで歩く、近くの公園を一周回るような感覚から始めていきましょう。

ウォーキング、ランニングを習慣づける時に、ストレッチも一緒にしておくとさらにボイストレーニングの効果を発揮します。
首周りの筋肉を中心に行います。前後左右に首を倒したり、首を一回転させましょう。
リラックスして筋肉をほぐすことが目的です。ストレッチは息を吐きながら行うとよりリラックスできます。
ストレッチ後に頬骨あたりの筋肉も一緒にマッサージしておくのも効果的です。
ストレッチをするしないでの、ボイストレーニングの成果は変わってくるのでぜひ事前にやるようにしてください。

持久力をつけるためにウォーキング、ランニングを習慣づける事。
ボイストレーニング前に必ずストレッチ、マッサージを行うようにする事。
この2点は基礎中の基礎になりますので、忘れず行うようにしてください。
あとはボイストレーニングとなる腹式呼吸の方法や発声するときの姿勢については、ボイストレーニング教室で学ぶなり独学で知るなりしましょう。

自宅でテレビを見ながらでもできる!声量・滑舌・トレーニングの基礎

「歌がうまくなりたい」「魅力的な声になりたい」
筆者もかつてそう思い、あれこれと調べた。その中から効果的かつ手軽にできたトレーニングを紹介したい。

まずごくごく基本となる腹式呼吸について。まったくの初心者の場合、実感がわかないのがここだと思う。
最も簡単だった体感方法が「仰向けに寝転がって呼吸をする」というものだった。
仰向けに寝転がると自然に腹式呼吸になる。この状態で準備運動として「ラ」を息が続くまで吐き続ける。
いきなりではなくて「ラ・ラ・ラ」と発声してから続けるとよい。もちろんお腹が上下するのを意識して、
「ラ・ラ・ラ・ラ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…」
と伸ばす。これを数セットで声量のトレーニングとなる。

単純に口から声を出す、のではなくて「体全体をひとつの楽器として、お腹や肺の空間を使って共鳴させ、
頭の上から響かせる」ようなイメージで。

さらに、必要な腹筋の鍛錬としては仰向けになって足をあげるのが効果的。
角度の目安として30度で1分、10度で1分というように、それぞれの限界時間を測って
限界までを3セット行おう。
さらに環境的に可能なら限界時間に近い歌を歌いながらだとなおいい。
筋肉はごく軽い筋肉痛になる程度まで負荷をかけ、それから休息を与えることによって
以前より増加するのだが(超回復という)これは筋肉の部位によって回復速度が違い、
例えば上腕二頭筋などは2〜3日の休息が必要だが、腹筋は比較的それが速く、
1日おき程度を目安にする。

発声の準備運動や基礎としては、いわゆるタングトリルやリップロール、早口言葉もよい。
赤ちゃんをあやすときに行うような、唇を「ぷるるるる」と震わせる運動。
それから、口を大きく、顔全体を使って「あ・い・う・え・お」の形を作る。
舌を左右に動かして、回転させる運動。
しかるのちに、早口言葉で滑舌の練習をするとよい。

また、早口言葉でなくても、ゆっくり、大きく好きな文章を読むというのも効果的だ。
ただしこちらは場合によっては自宅では難しく、外で行わなければならないかもしれない。
河原や公園などがよいだろう。

逆に、自宅でないとむしろやりにくく、かつお手軽で効果的なのが
「バケツをかぶって歌う」
ことだ。見た目がやや奇妙だが、歌うわりには音がこもるため近所迷惑にもなりにくい。
バケツを被ることによって音が反響し、自分で自分の声が聞こえるのがポイント。
これは音程のトレーニングとなる。

声量と滑舌は比較的鍛えやすく、まずはこれだけでもグッと歌や話し方がレベルアップする。
特に仰向けに寝てからの腹筋運動や発声練習などは自宅で、テレビを見ながらでもできるため
気負わずに習慣として取り入れて欲しい。

きっと、よい効果をもたらすはずだ。

ボイストレーニングにゴールはありません

ボイストレーニングというのは、発声法のトレーニングです。人が10人いれば、それぞれが顔つき・体格・声色・声質が違います。個々に合ったトレーニングが必要です。豊かな声量は、鍛えられた身体から発せられるというのは、医学的根拠はなくても実例がおおくあります。シンガーソングライターのさん長淵剛さんは、自宅にトレーニングジムを持ち、毎日2時間の筋トレを欠かさないのです。それでないと、あの声量でもって2時間以上に及ぶコンサートを実演できないとインタービューでおっしゃていました。しかし、ボイストレーニングを始めようかとか、初心者にそんなことをオーダーしても1週間どころか30分で終わってしまいます。初心者・入門者には、それなりにやり方があります。
ボイスとレーニングは、ピアノの音に合わせて声をだすだけではありませんし、それはある程度、喉や下の使い方をマスターしてからでも遅くありません。難しく考えないで、声を出す練習と考え発声全般についての練習と意識することです。そこで、呼吸法や筋力の鍛錬も必要となってくるのです。
ボイストレーニングにゴールはありません。上手に歌える、人の心の響くを声をだしたい、という望みを満たすための道具の一つに過ぎないからです。ボイストレーニングは、一人でも自宅でも行えることが多くあります。教室に通うのが週に1回でも問題はありません。毎日、判然とボイストレーニングに通うことより、次の教室に通う日までに自分なりに課題をこなし、問題意識をもって毎日10分でも行うことの方が遥かに有意義です。
ボイストレーニングを習うなり、教室に通うなりすると最初に言われるのは腹式呼吸の習得です。目には見えない、横隔膜を使っての呼吸法です。首や手足のように意識しても、言うことを聞いてくれない部位です。練習法ですが、実は簡単な方法があります。実際に、人は知らず知らずの中に腹式呼吸をしているのです。それは、重い物を持ち上げるときです。簡単に持ち上げられないものを持とうとするときに、人はお腹に力をいれて「どっこいしょ」、「うんしょ」、「エイヤー」等と掛け声とともに持ち上げます。このときは、腹式呼吸をしています。これを意識的に行えればいいのです。この時に注意するのは、腰を痛めないように膝を折って、しっかりと踏ん張って持ち上げることです。また、無理して重い物をもちあげようとして腰を痛めないことです。次に、持ち上げながら声を出します。無理して最初から大きな声を出す必要はありませんし、絞り出すような声も必要ありません。もし、喉に痛みを少しでも感じたら止めてください。喉をつぶしたら元も子もありません。徐々に大きな声を出すようにしていきます。個々の体質にもよりますが、1か月ほどで意識しないで、腹式呼吸による発生を行えるようになります。