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腹式呼吸の練習法と歌う時のちょっとしたコツ

歌をしっかりと声を出しながら歌うためには、腹式呼吸をすることが求められます。
胸式呼吸は歌を歌うためには向いていないので、お腹の筋肉をしっかり使う、腹式呼吸に取り組みましょう。
腹式呼吸のメリットとして、声量のアップ以外にもたくさんのことがあります。
代表的なものとして、息継ぎの感覚を伸ばすことが出来るので、歌に安定感が生まれるといったことや、高音を出しやすくなるといったことが挙げられます。
自宅で出来る腹式呼吸の練習として、息を5秒間かけてゆっくりと少しずつ吐いた後、いつも通りの呼吸を5秒間して、また息をゆっくりと5秒間かけて吐くことを20回繰り返すといったものがあります。
慣れてくると、5秒を10秒に増やしたり、15秒に増やすことも可能になってくるでしょう。
ただの呼吸のように思われますが、腹式呼吸の効果的な練習ですし、これが意外と歌に役立つのです。
ほんの少しの合間に、声や音を出さずに立派なボイストレーニングが出来るので、とてもおすすめです。
また、歌う前には深呼吸をすることもおすすめです。
ボイストレーニングのために効果的な深呼吸として、めいっぱい鼻から息を吸い込んだあとに、少しずつ吐いていくといったものがあります。
これは腹式呼吸の訓練だけでなく、肺活量の増加につながる練習です。
息を吸い込むときに、空気を入れる場所としては、おへその下のあたりが良いとされています。
より実感がわきやすい方法として、何か重たい荷物を持ち上げる時をイメージしてください。
重いものを持つときなど、「よっこらしょ」となる時には、自然と腹式呼吸になっていることが多いのです。
また、寝っころがってお腹に手を当ててみると、わかりやすいかもしれません。
息を吸い込んでみて、お腹がふくらんでいたら正解です。
この息を思いっきり吸い込んだあとに、じっくり吐き出すという練習は、特別秒数を意識したりせず、マイペースに楽しむと良いでしょう。
このトレーニングも、音や声を出さなくて良いので自宅で出来るものですし、毎日少しの時間で取り組むことが出来るでしょう。
腹式呼吸というものは、歌において非常に重要なので、毎日練習することが望ましいです。

ところで、歌う時にはどこへ向かって歌えばよいのかわからないといった、疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
歌を歌うときにはマイクを使いますので、マイクに意識を注ぎ過ぎる人が意外と多いです。
マイクまで声が届けばいいや、ではなく、遠くの人に向かって歌うようにイメージを膨らませましょう。
声を遠くまで響かせるようなイメージで、のびやかに歌うことが大切です。

ファルセットをも使って上手に歌うためのボイストレーニング入門

ボイストレーニングをしたことがありますか。
様々なテクニックについて教えてくれるスクールも沢山存在ありますが、歌好きにとっては普段から声にだして「レッスン」という、自宅であるいは友達と、あるいはカラオケボックスでボイトレ状態、といった例も多いかもしれませんね。

合唱ではあまり使わない、裏声を出して、それがソフトに響くようになってきたらしめたものです。
裏声も、裏声と地声のはざまのミックスボイスも、自由自在に操って、気に入った曲を歌えるようになることでしょう。

近頃では、裏声の魅力をいかに身につけるかが歌の上達と、密接な関わりを持つくらい、高音域のサビを有する楽曲が増えました。

ところで、裏声と一口にいっても、さまざまな段階の裏声があります。
色々なファルセットに共通しがちな特徴は、起声が弱いことと、喉の負担が少ないこと、そして、とにかく高みをめざす上がり調子の部分のノイジーさが、耳元に到達する際にはあたかもサビの部分のように良いイメージで聞かれる点です。
最も地声から遠い声質が、純粋なファルセットです。通常、ファルセットを使うことで、男性歌手の声でも、ソフトで女性の綺麗さをも醸す情緒を獲ます。
しかし、純粋なファルセットは、普通は地声のような芯を有さず、強さ、ハリなどに欠けます。そこを、ミックスボイスの地声部分が裏声の高さを楽々と維持しながらも張りと芯が補うことで、ポップスなどが構成され、通常の生活にないささやきの声が人の心を打つのです。

胸式呼吸は喉が喋りますが、これら裏声混じりの場合、それでは心が残ってしまう、という難しさがあるのが特徴ですが、そこを乗り越えるには、まず呼吸法とストレッチを徹底することで、呼吸のためのバネと、声帯を鍛えていくのがいい、といわれています。
ストレッチの部位は、胸部から下半身にかけての呼吸によって動く範囲を網羅するようにし、息を操作するほど筋肉を意識するようにしましょう。
声帯周辺や、共鳴させるボックスのような頭部ももちろん、筋肉を緩めるなどのストレッチをしておくのがいいでしょう。
地声ベースに裏声を混ぜていくか、裏声ベースに徐々に地声を入れていくか、という問題が生じますが、それは得意なほうを伸ばすのが結果的にはいいようです。
もちろん、地声だけ、裏声だけの練習もしっかりとしておくのが良く、最上の裏声と最上の地声を掛け合わせ、特別なあなただけの至上のささやきで歌詞を表現してみて下さい。

腹式呼吸が必要な理由とそのやり方

普通、人は胸式呼吸を行って生きています。胸式呼吸とは肋間筋という筋肉を使って呼吸を行う方法で、この筋肉が肋骨を広げることで肺にスペースができ、そのスペースに空気を取り込むことで呼吸を行います。しかしこの胸式呼吸は息をコントロールしにくく、歌を歌うことに適していません。また息をたくさん肺に取り込むことが難しく、強くて長い息を出すことができません。そのため声帯に力が入ってしまい、声に震えを生じさせます。このようなことを防ぐために必要なのが腹式呼吸です。肺とお腹にある内臓の間には横隔膜と呼ばれる膜があります。腹式呼吸とは、この横隔膜を上下させる呼吸法です。横隔膜は息を吸い込んだ時に肋骨を大きく広げるため、肺に広いスペースができ、たくさんの空気を肺に取り込むことができます。たくさんの空気を取り込める分、歌を歌うときの声量は増します。また肋間筋を不必要に使わないので胸部が安定し、声帯に不要な力が入りません。そのため声が震えるこはありません。この腹式呼吸を行うことで喉がリラックスし、そこに広い空間を作ることが出来ます。そのため効率よく声を響かせることができるので、楽に大きな声を出すことも可能になるのです。まさに腹式呼吸は歌を歌うときに欠かすことのできないことです。この腹式呼吸のトレーニングの方法ですが、まず、背筋を伸ばしてゆっくりと鼻から息を吸い込みます。次に息を吸い込んだときの倍の時間をかけて息を口から吐き出していきます。息を吸い込むときにお腹を膨らませるようにします。そして吐くときはお腹がへこむようにします。普通、胸式呼吸を行っているときは息を吸ったときに胸が膨らみ、お腹はへこみます。そして吐くときにお腹が元に戻ります。この逆ができるように繰り返しトレーニングし、感覚を覚えます。この腹式呼吸が難しいと感じておられる方は、息を吸うことからではなく、吐くことから始めると感覚をつかみやすいです。息を吐いたときにお腹をへこませることにまず注意を集中します。そうすると次に息を吸ったときに自然とお腹が膨らむ呼吸ができるようになります。このトレーニングを1日に5回程度行うようにします。慣れてきたら回数を増やしていきます。最終的に20回程度行えるようにします。歌を歌うときにいまいちいい声が出ないと悩んでおられる方は少なくないはずです。そのような方はこの腹式呼吸のトレーニングを是非試してみてください。腹式呼吸は大きくてきれいな声を出すのに欠かすことのできないものです。

自分で特訓!腹式呼吸マスター法

歌を上手く歌うための基礎となるのが腹式呼吸。

腹式呼吸とは読んで字の如く、「腹で呼吸をすること」です。
私たちが呼吸をする時には肺を膨らませますよね。その際、胸(肋骨)を広げる方法を「胸式呼吸」、腹を膨らませ横隔膜を上下することで胸に空気を入れる方法を「腹式呼吸」と言います。

腹式呼吸の特徴は、体の重心が下に下がることで安定して大きな声を出し続けやすくなるということ。
オペラなどに携わるプロの声楽家はもちろん、舞台をやる俳優さんなんかもこの腹式呼吸をマスターしている方がほとんどです。

反対に胸式呼吸だと、重心が上の方にあるため、太い声が出にくくなります。特に高音では胸や頸に力が入るので、鶏の首を絞めたような苦しげな声になってまったりします。
歌っていると喉が苦しくなる、力が入ってうまく声が出ないという方は胸式呼吸に陥っていると言ってまず間違いないでしょう。

では、腹式呼吸をマスターするためにはどうしたらいいのかと言うと、まずは「腹を使って空気を吸う」という感覚をつかむことが何より大切です。椅子を使ったトレーニングがあるので紹介します。

まず、地面に足の裏がしっかりくっつく程度の高さの椅子に、脚を組んで座ってください。組めない場合はそのままで結構です。
そして、「スー」と音を立てて息を吐きながら、状態をゆっくり前の方に倒していきます。このとき、腰骨の少し上あたりに手をあてて、空気が体から出ていくのを感じてください。

完全に体を前に倒し、息を吐き切ります。なるべく肩や胸の力を抜き、腹筋の力で押し出すように息を吐き続け、「もうだめだ!」と思ったところで、絞り切った腹筋をゆるめるイメージで鼻から一気に息を吸います。この時、体は倒したままです。

手のひらに、腰骨の上あたりがガボッと広がる感覚が伝わってきたら、腹式呼吸成功です。「腹式呼吸」と聞くと、お腹を前後に出したりひっこめたりするイメージがありますが、正しくは腰のまわりあたりを広げる方がイメージとして正しいのです。

何度かこれを繰り返しコツがつかめてきたら、今度は立った状態で同じことをしてみてください。立ってこのトレーニングをすると始めは肩や胸に力が入ってうまくいかないものですが、慣れてくると上体には力を入れずにできるようになります。

また、このトレーニングをする前にできれば毎回やってみてほしいのがストレッチ。立った状態でも座った状態でもいいので、柔軟体操をしてから腹式呼吸のトレーニングにうつってください。体が緊張したままだとそれだけ余分な力が入りやすくなりますので。

自宅でできる腹式呼吸法をご紹介してきましたが、いかがでしょうか。腹式呼吸をマスターするために大事なのは「イメージをつかむこと」です。何度も試して自分なりにコツをつかむことが上達への近道です。

自宅でボイトレ

ボイストレーニングは、声量、声域、声帯を広げるにあたって絶対に必要なトレーニングです。私自身も毎日欠かさずにやっております。仕事がら、いろんな声を出さないとダメなので喉、声には気を使ってます。私からは自宅で出来るボイトレをご説明させて頂きたいと思います。
ボイトレの前に大切な事として、呼吸法を練習しましょう。それは、もちろん2種類の呼吸法ですね。「腹式呼吸と胸式呼吸」です。
基本的に大きな声を出す際は腹式呼吸を必要とします。もちろんこれは高い声や低い声に関しても一緒です。
腹式呼吸のやり方として基本は、寝転んだ状態でお腹を意識して膨らませ、お腹を意識してへこませの繰り返しです。
人間は寝る時は、勝手に腹式に切り替わります。解らない方は、寝た状態にて確認してみてください。
それとは、反対に胸式は、肺で呼吸する形となります。走った後などで方がゆれる呼吸法は胸式ですね。肩が連動して動きます。
ボイトレは基本的に腹式で行います。
声を出す前に、身体を鍛える必要もあります。腹式をするにあたって腹筋と横隔膜は絶対に鍛えないといけない部分でもあります。腹筋を鍛える事で腹式呼吸も楽になりますし、姿勢もよくなります。
あと、横隔膜を柔軟にすることで一度で吸いこめる腹式呼吸の際の空気の量が増えます。すると長い間、発声ができるようになります。
横隔膜を柔軟に動かす鍛え方は、リラックスした状態から行ってください。吸い込んだ後に何秒か止める。吐いた後に何秒か止める。これを繰り返す事によって、すこしずつ鍛えられていきます。
腹筋の鍛え方は、皆さんがよく知っている方法も良いのですが、もっと楽に鍛える事が出来ます。あの鍛え方では、腰への負担が大きいので腹筋が鍛えられると同時に腰が痛められてる感じになります。
ですので、寝転んだ状態で、膝をたてて、5cmほど身体を立てる程度で良いでしょう。もしくは、足を延ばして、床から3cm〜5cm上げる方法で10秒耐える事を何回も繰り返すと良いと思います。
腹筋と横隔膜が柔軟になってくるとおのずと声量は、あがります。空気の出入りする量が増えますから、おのずと出せる幅も広がります。
そして日頃から行っていただきたい事がもう一つあります。それは、ストレッチです。
出来ればお風呂上りや寝る前に筋を痛めない程度に伸ばして頂きたいです。身体を柔らかくすることでダイエットにもなりますし、リンパの流れも良くなります。健康の為、声の為にもこれを続けてください。

カラオケの上達法(呼吸法)

カラオケで多くの人が誤った考えをお持ちなのですがカラオケや歌唱力は才能などは関係ありません。ただ自分にあった、正しい練習法をしているか、そうでないか、自分の声や音域などを分かって持ち味を活かしているのかそうでないかの違い、たったそれだけのことなのです。なので自分にあったボイストレーニングをするだけで格段に違いが見えるようになるでしょう。
もし才能が要求されるならそれはプロの歌手のみです。プロになりたいのであれば才能は必要でしょう。でもカラオケで趣味程度に歌う分にはそんな才能はいりません。

まずはしっかりとした呼吸法を学びましょう。呼吸法には「腹式呼吸」と「胸式呼吸」があります。
歌う時に主に要求されるのは腹式呼吸です。では2つがどう違うのか、腹式呼吸はお腹の中から声を出す方法でよく歌のトレーニングで言われることです。胸式呼吸は普段しゃべっている時の呼吸法です。
わかりやすく言うと腹式呼吸を使うと裏声に胸式呼吸は地声(普段話しをしている声)と言うことになります。
ボイストレーニングの本ではよく腹式呼吸を解説していますがなかなかそれを見てしっかりと歌うのは難しいでしょう。
なのでここではまず、歌うことより腹式呼吸を出来るようになると言う1ステップを踏みましょう。

普段の生活の中で息は鼻から吸って口から出していますよね。ところが歌を歌うときはどうでしょうか?大きな声を出すためにより多くの息が必要になるため口から吸って口から吐いていませんか?実はこれが上手に歌えていない呼吸法でしっかりと歌えない原因の一つになります。本来人は鼻から吸う様になっているんです。その証拠に鼻には毛が生えています。これは息を吸う際に不純物を取り込まないためのフィルターとしての役割を果たしているからなんです。つまり人の体は鼻から吸うメカニズムで出来ているのです。
ところが普段は鼻で息を吸っているのに歌の時だけ口から吸ってしまいますよね。より大きく息を吸い込もうと力むことで口からぐっと息を吸い込んでしまうことこそが綺麗な腹式呼吸を妨げているんですね。
確かに大きな声を出すのには多くの息を吸いたいです。大切な事ですが、吸った息をお腹から吐き出すことが出来れば吸い込む息の量が少量であっても大きな声を出すことはできます。
大きな息の吸い方を鼻から吸う事で出来るように体になれさせてあげましょう。それで全く違うカラオケでの自分が開拓されることでしょう。

ボイストレーニングの始め方について

ボイストレーニングは誰にでも気軽に出来るものです。
ボイストレーニングと聞くと、敷居が高いものと考えがちですが、そんな事はありません。
プロの方が、ボイストレーニングを受けているように考えてしまいますが、色々な方がボイストレーニングを実践しています。
ボイストレーニングを実践している方の目的は様々です。
もちろん歌が上手くなりたい、とボイストレーニングを実践している方が多いと思います。
歌が上手くなるためには、やはりボイストレーニングが効果的です。
また、話す事を職業としている方にもボイストレーニングを実践している方は多いでしょう。
アナウンサーやキャスターなどが、発声方法としてボイストレーニングを取り入れています。
やはり、弱々しい声より、はっきり聞きやすい声の方が、聞き手にも話の内容が理解されやすいと思います。
また、一般の方でもボイストレーニングを実践してみると、色々な場面において役に立つものです。
もちろんカラオケなどで、歌を歌う時、上手に歌う事が出来たら、カラオケを心から楽しむ事が出来ますよね。
歌を上手に歌いたい、という事は誰でも思っている事ではないでしょうか。
また、仕事で営業をしている方なども。はっきり話せるという事は仕事において大変重要な事と言えます。
そんなボイストレーニングですが、どのように始めたら良いのでしょうか。
ボイストレーニングは、まず腹式呼吸をマスターするところから初めてみてはいかがでしょうか。
歌唱力をアップさせるために、欠かせないのが腹式呼吸の会得です。
通常、私たちは胸式呼吸と呼ばれる呼吸をしています。
胸式呼吸は酸素を取り込める量が少ないのです。
ですから、歌を歌う場合は何度も息継ぎをしなくてはいけません。
一方、腹式呼吸は一度に酸素をたくさん取り込めるので、息継ぎが少なくて済みます。
また、力強い声も出せるようになります。
腹式呼吸は、まず鼻で吸って口で吐く、という事から意識して初めてみると良いでしょう。
さらに、息を吸い込む時にお腹を膨らませて、息を吐く時にお腹をへこませてみて下さい。
最初は違和感があるかもしれません。
しかし、続けていくうちにコツがわかってくると思います。
呼吸に気をつけているだけでも、ボイストレーニングになります。
また、どうしても腹式呼吸が身につかない場合、筋力トレーニングを取り入れてみるのも効果があります。
特に上半身の筋肉を鍛える事によって、複式呼吸が身につきやすくなります。

ボイストレーニングと腹式呼吸

ボイストレーニングとは、喉や舌などを鍛え声を大きくする、高い声をぶれなく出せるようにするなど発声関連の練習・訓練をする事です。
歌手やアカペラ歌手など声を出す事を仕事としている人以外にも、最近は音痴の人や歌が上手くなりたいなどの理由からボイスとレーニングする人が増えています。
ボイストレーニングというと、ただ、声を出していれば良いと思う人もいるかもしれませんがあまり効果は無く、喉を痛めるだけで逆効果です。
声を鍛えたいと思っているのであれば一番最初にするべきことは腹式呼吸トレーニングであり、声を出す発声練習はその後でもかまいません。
何故腹式呼吸が一番大切かというと、胸式呼吸に比べ腹式呼吸の方が入る息の量が多く、息のコントロールをしやすいので声を出す時負担が少ないからです。
声を出す時は息を吸って吐いて空気を体に取り込んでから出します。
取り込んだ息の量が多ければ長く声を出し続ける事ができ、大きさも自由に変えることができるので、取り込んだ量は多い方が声のコントロールがしやすいのです。
胸式呼吸の場合は、息を吸うとき胸や肩が動き、余計な力を入れたまま発声しなければならないので負担が大きく、腹式呼吸の場合は横隔膜を上下させて呼吸するので空気が入りやすく、肩などを動かす事が無いので自然体で発声できます。
腹式呼吸のやり方は簡単ですが、おへそから5センチ下にある丹田を意識して呼吸してください。
丹田に手を当て、膨らませるような感じで鼻から息を吸い、その後は、お腹をぺしゃんこにする感じで口から息を吐き出し、吸う時より時間をかけて吐くことが大切です。
ただ、腹式呼吸をしても無駄に息が漏れてしまえば意味が無いので、声を出す際の息の量などを調整し、横隔膜の使い方を極め息をコントロールしましょう。
息が無駄に出て行かない状況の事を「声の支え」といいますが、これは、感覚をつかむのが難しく、何度もトレーニングしないとつかむ事はできません。
自己流でトレーニングするよい、専門のボイストレーナーが付いた方がやり方が理解しやすいので、余裕のある人は専門教室に通った方が良いと思います。
市販のボイストレーニング本にもやり方は掲載していますが、文章だけではわかりにくいこともあるので、youtubeなどのボイストレーニング動画などを見て研究しましょう。
腹式呼吸を極める事ができたら、発声練習になります。
発声練習を極めると色々な声質の声が出せるようになったり、音程がぶれなくなりますが、毎日の練習が重要ですので、頑張って続けてください。
初めてボイストレーニングする人は腹式呼吸を極めないと次の練習に勧めないので、気合を入れてトレーニングしましょう。

腹式呼吸について

ボイストレーニングのはじめの一歩は、腹式呼吸を理解し、マスターすることです。

まずは、腹式呼吸を正しく理解しましょう。
人間の呼吸は、胸式呼吸か腹式呼吸のどちらかです。
ボイストレーニングや歌のレッスンをしたことがある人、金管楽器や木管楽器を演奏する人は、腹式呼吸を既に習得済みだと思います。
腹式呼吸を習得済みでも、常に腹式呼吸をしている人と、必要な時だけ腹式呼吸をしそれ以外の時は胸式呼吸をしている人がいます。
呼吸に関して何もレッスンを受けていない人は、概ね胸式呼吸をしています。

では、胸式呼吸と腹式呼吸の違いを説明します。
文字から読み解くと、胸式呼吸は胸で呼吸し、腹式呼吸は腹で呼吸をするということになりますが、実際は違います。
実際は、胸式呼吸は胸で呼吸しているように見え、腹式呼吸は腹で呼吸しているように見えるのです。
しかし、どちらも、肺で呼吸をしているのには変わりありません。
違いは、息を吸った時の、横隔膜の位置です。
胸式呼吸は横隔膜が高い位置にあり、腹式呼吸は横隔膜が低い位置に下がります。
横隔膜が高い位置にあると息の入るスペースが狭いですが、低い位置に下がると息の入るスペースが広がります。
これは、胸式呼吸より腹式呼吸のほうがより多く息を取り込めるということです。

横隔膜を低い位置に下げるといっても、イメージしにくいですが、お腹に息を入れるというとイメージがしやすいと思います。
息を吸うとき、お腹を膨らませ息をお腹に入れる、息を吐くとき、お腹をへこませ息をお腹から出す、こういうイメージで呼吸をします。
立った状態で腹式呼吸をするのは難しいので、自然に腹式呼吸ができる体勢で、一度体感してみましょう。
仰向けになって寝て、自然に呼吸をしてみましょう。
手をお腹に当てるか、お腹の上に本を置くなどしてみましょう。
お腹がが上下するのがよくわかると思います。
これが腹式呼吸です。
再び、立った状態で、この呼吸法を練習しましょう。

お腹に意識を置き、繰り返し練習することで、腹式呼吸は習得できます。
呼吸が安定したら、腹筋を使い、息の量や長さをコントロールします。
ゆっくり息を吸って、腹筋で安定させる、一旦息を止めて、再びゆっくり息を吐く、これを何回も繰り返します。
息を吐くトレーニングは声を出すことに直接つながるので一番重要です。
数秒間、一定の量、一定の太さで息を吐く、とイメージしてください。
息の量を安定させるには、腹筋の強化が必要です。

ボイストレーニングと腹式呼吸

ボイストレーニングとは、一般的に、発声に重点の置かれた、大きな声を出す練習のことを指していいます。
しかし、大きな声の出し続け、というのは、通常の生活において、指示を出す仕事でなければ、あまりやることも聴くこともないものです。
それで、ボイストレーニングというと、歌手や俳優が行うもの、と思われがちでしたが、近年では、大きく魅力的な声を出すことを、練習によって高めることによって、コミュニケーション能力を向上させる、という目的からボイストレーニングに注目が集まっているのです。歌手や俳優は、普通の人の行動のように映っていますが、実はとても大きな声で、しっかりどの子音や母音も発音することで、誰が聴いてもわかる商品たりえていて、発声が命、ということもできます。
ビジネスで成功したい、とボイストレーニングのレッスンやスクールに通うような人たちにとって、それは同じことといえます。

胸式呼吸で喋っているときと、腹式呼吸で物を言うとき、声の聴こえ方が全く変わってくることがあるのをご存じでしょうか。
ボイストレーニングは発声練習をメインにしています。
声の質を変えるという主旨のものというより、声の出し方自体をレッスンし、腹式呼吸による発声のし方を徐々にレベルアップさせ、大きく魅力的な声を出し続ける技術に長けることを目指しています。
わずかなレッスンでも、そのポイントを掴み、声の出し方から変えることができてしまえば、ずっと魅力的な声を出す効果が続くという可能性もあるわけです。

ボイストレーニングの方法には、特段のルールはないので、様々な主催者のレッスンスクールが催されているのが実情です。
その数は大変多く、いざボイストレーニング教室に通おうとしてもどこがいいかについてはきっと迷ってしまうことでしょう。
基礎的な筋力を鍛えたり、声帯を鍛えたり、腹式呼吸を重視したり、様々な音階の音に耳を慣らしたり、等といった点以外についての項目は、非常に個性的でバラエティ豊かな指導法があり、通うならばできるだけご自分に合うものを体験レッスンで気楽に選択するのが上達の近道といわれています。

ここで一つ、ボイストレーニングに自宅で手軽にトライしてみる方法をご紹介します。
まずは腹式呼吸のやり方ですが、これは、普段通りの呼吸をしながら、しだいにお腹から息をはくようにしていくことで胸式呼吸が腹式呼吸に変わっていくのです。ゆっくり長く息をはくようにします。
姿勢はリラックスさせ、できるだけ正しい姿勢で立つようにするのがおすすめです。